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妖怪達がちらほらと彷徨う様になった時代。


深い青々とした裏山の森の中で、
小さな幼児が置いて行かれた。


その娘は深い眠りについていた。


母らしき者は、子供のおでこに口ずけをすると、
悲しげな表情を浮かべ言った。





「【良い子に育つんだよ】。」


母親は堪える事が出来ず、
瞳から涙が溢れかえってきた。


顔を傷だらけの手で覆うと、
その場から走り去って行った。









「何て哀れな人間の子供だ。」

黒い翼をまとった者は、こう言った。




「これだから人間の考える事は、よく分からん。
あの娘もあそこで野垂れ死ぬのだろうな。」


男は薄ら笑いをした。
すると、大変事を思い出したかの様に慌てていた。




「おっと。
人間なんて見ている暇なんてなかった。
これでは、【カラ松様】に怒られてしまう!」


男は、黒い翼を大きく羽ばたかせ、
山の頂上付近へ飛んで行ってしまった。















日が段々と落ちて行く頃、
裏山に登って来る奴らがいた。



がっしりとした体格に武器を身にまとっている。
そう、彼らは【盗賊】だった。




「お頭ぁー。
こんな所に餓鬼が寝ていやがるぜー。」

寝ている子供を見つけた悪党の一味が、
お頭にそう言った。



「何だ、捨て子じゃねぇか。しかも、女か。
こりゃあ良いな。」

お頭は仲間に、此奴を連れて行けと命令した。
子供は担がれたが、閉じた瞳を開けはしなかった。

弐→



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癒秘松(プロフ) - 面白いです頑張ってください! (2019年5月22日 22時) (レス) id: 9ccb3af217 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» ほんとですか!!ちょっと妄想話を書きなぐりみたいな作品だったんでそう言われると嬉しいです!!コメントありがとうございます( *˙˙*) (2019年5月2日 21時) (レス) id: c6db1ac225 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新、頑張って下さい! (2019年5月2日 19時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2017年8月8日 13時

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