検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:7,922 hit

ページ2

「あれぇ?
こんな時間にこんな場所へ?お客さんかなぁー。」

ニッと笑う者は、
すぐに鋭い目付きで、盗賊達を睨んだ。






古びた神社内とは裏腹に、
生え映えとした赤い鳥居が目立った神社に
盗賊は足を踏み入れた。




「何だか、古びた神社だな。
よし、ここで今日の夜は過ごすとするか。」


ボスが合図すると、
悪党達は「疲れた。」と声を上げ、腰を下ろした。

すると、何かに取り憑かれた様に、
過半数が眠りについてしまった。





「それにしても古いな。
鳥居だけが綺麗なのが不思議なくらいだ。」


「ははっ。
どうせ、この下の村の奴らが直したんですよぉ。
こんな古いと、神社全てを直すの大変ですし。」





「え?違うよ?笑」





「なにか言ったか?」


お頭が仲間にそう尋ねた。

手下の奴らは、「何も言ってないですが。」
と声を揃えた。


その直後に笑い声も聞こえ始めた。







「何なんだ、この神社。君が悪りぃな…。」


盗賊らがざわざわし始めた。
しばらくした時、
仲間の一人が、「ああっ!!」と声を張り上げた。




「なんだ、どうした!?」



「そ、そう言えば、ここら辺の地域の村には、
こんな伝説があったことを思い出して…。」



男は話すのをやめず、続けた。



「【世に彷徨く妖怪達が、いにしえよりある
神社に住み着き、悪事を起こしていくだろう。

妖怪達が悪事をし、神社に戻ってくる為に、
その神社の鳥居は紅に染まって光り輝いている。

神社に入った者は、ただでは済まない。



居座って過ごす、妖狐によって。】」

それを聞いた盗賊達はゴクッと喉を鳴らした。







「クソッ。ここから、出ろ!今すぐにだ!」

お頭は少し青ざめた顔を浮かべていた。

ただごとではないのだろうと悟った盗賊達は、
姿を消した。






彼らよりもずっとずーっと小さい娘を一人残して。







「あーあ。本当弱っちいな。人間は。笑」

参→←壱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 妖怪松 , 小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

癒秘松(プロフ) - 面白いです頑張ってください! (2019年5月22日 22時) (レス) id: 9ccb3af217 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» ほんとですか!!ちょっと妄想話を書きなぐりみたいな作品だったんでそう言われると嬉しいです!!コメントありがとうございます( *˙˙*) (2019年5月2日 21時) (レス) id: c6db1ac225 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新、頑張って下さい! (2019年5月2日 19時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2017年8月8日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。