くろこさん ページ3
ある日の放課後、掃除が終わったあと、僕と紫原くんは部活に向かっていた。
紫「ねぇ黒ちん、オレらって似てんの?」
黒「それは・・・僕には全く似てないようにしか・・・」
やはり彼も同じことを考えていたようだ。だが少し、何故だか紫原くんが不機嫌になっていたような気がした。
紫「・・・Aちんにとってオレってそんなもんなんだ。」
ぼそり、呟いた声が聞こえた。その瞬間、僕は察した
黒「もしかして、紫原くん、好きなんですか?」
紫「え、そうなのかなー。オレよく分かんない。」
鈍感な紫原くんは自分が恋をしていることにも気が付かなかったようだ。けれどそれはいかにも彼らしい。
____♪
そんなことを考えているとどこかで楽器の音が聞こえた。
紫「あー。Aちんの音だ。」
黒「よく分かりますね、まるで吹奏楽部のようですよ」
目を瞑って聞き入る紫原くん。彼女の音は真っ直ぐだけれど、柔らかく、深い音だった。
紫「この間Aちんが言ってたよ『楽器の音には性格が出る』って」
黒「本当にそうですね。荻原さんの、しなやかで純粋な心が音になったようです。ですかしっかり不思議ちゃんな要素も残っているようですよ。」
紫「あ、ほんとだ。なんか出す音の順番がヘンテコー」
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つゆロロ(プロフ) - あひるさん» ありがとうございます。荻原ちゃんの楽器についてですが、お好きなものを想像してください(笑)私的にはバリトンやユーフォなどの低音楽器をイメージしておりますが。初コメントうれしいです!これからもどうぞ、見守ってくだされば幸いです((*_ _) (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!因みに夢主ちゃんの楽器はなんですか? (2017年11月20日 1時) (レス) id: a0a203a011 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年11月7日 0時