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昨日は結局あのまま部屋の近くまで送られた、先輩達に見られてないのが唯一の救いだろう。あんな所見られていては恥ずか死する所だった。
でも、凄い心臓がドキドキした。あんなに距離が近かったら本当に心臓に悪い。
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合宿終了後帰宅と思ったがこのままインターハイの準々決勝を見に行くとのこと、それも海常対桐皇という……
一応涼太に連絡しといてやるか……って思ったけど私連絡先教えてないし聞いてないんだった……お母さんにでも聞いてみるか。
うん、爆速で返ってきた。知ってるって、
『大我ケータイ貸して』
「ん?おぉ、いいけど…ホイ」
『ありがと』
カコカコとメールに書かれた番号を大我の携帯で入力する。「人の携帯で何してんだ」と大我に言われたが無視して発信ボタンを押す。
電話に出た涼太は少し疑うような声を出している。まぁ知らない番号からだったらそうなるのも当たり前か。
『私』
〈っAっちスかーーー!!!え!!!なんで、いや、コレAっちの番号?登録していい?〉
『違うけど、親からメールで番号聞いたからそれ見ながら入力するために大我のケータイからかけてる。』
すると先程とはうってかわって声を落ち込ませる涼太。登録されるだろうなと思って態々大我に携帯借りたに決まってるだろ。
『今誠凛で合宿行ってたんだけど、その帰りに準々決勝見に行く事になった』
〈え、応援来てくれるんスか!嬉しい!〉
『応援じゃなくて試合見に行くだけ』
〈辛辣っス!あ、じゃあ会場着いたらまた連絡欲しいっス!試合前にAっちに会いたい〉
『時間がありそーならね、んじゃバス乗るから』
〈っス!後でね!〉
先輩達とは少し離れていたが近めの距離にいた大我はこちらを見ているばかり。黒子に関しては何も言うことはないと表情を変えていなかった。
「お前と黄瀬本当は仲良いんじゃねぇの?」
『幼馴染だから多少は仲良いよ』
「え!幼馴染なのか!?」
「火神君知らなかったんですか?」
黒子にそう言われる大我だったが「そんな話聞いた事ねぇ」と一言。確かに言ったことは無かったかもしれない……。てか涼太が周りに言いふらしてそうだと思ったんだけどな。
『あ、会場ついてもしばらく携帯借りるわ』
「おー…壊すなよ」
『涼太にむかちーたら逆パカするわ』
「おい、やめろよ??」
冗談に決まってるだろ。
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作者名:杜若 | 作成日時:2024年2月12日 23時