山田家長女の私。【ヒプノシスマイク】

46話 ページ48

二郎side


あの事件があってから兄ちゃんは何をしても上の空で。何にも手が付かなかった。


三郎だって部屋よりリビングに居ることが多いし。


俺だって…大して変わってないが…



俺が全部知った時には、もう遅すぎた…。


何年家族やってんだって…そう思った。


二郎「いや、俺達に言わなかったあいつが…！」


って…バカか…


言えない環境を作り出したとか。


俺なんて…こんなに近くにいて…同じ学校に行ってたのに気づかないで。


それどころか学校に行けだなんて言って…



全部、俺のせいだ。


アイツが今苦しんでいるのも、


アイツが今まで苦しんでいたのも…


もう取り返すことは出来ないかもしれない。



…



だけど今、俺達が何をすべきかなんてわかるだろ…。


アイツが一人でいるのを見ているだけじゃ今までと何も変わらないんじゃねーの？


どんだけ拒まれたって俺達が声をかけ続けるべきなんじゃねーの？


受け身でいるだけじゃ…駄目だろ…


違う？兄ちゃん。



二郎「兄ちゃん、俺達が…俺達があいつを救ってやらなきゃ、またあいつは一人ぼっちだろ。」


お前が変われないんだったら、俺が変わるよ…A。

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