2話 ページ4
Aside
『それでねー……ねぇ水無瀬さん…聞いてる??』
水無瀬「え?あらあら、ごめんなさいね?なんだったかしら?」
『…もういいもん。』
カウンターの向こうでくすくすと笑っているのは水無瀬麗華(みなせれいか)さん。
私のバイト先の方だ。
もう一人、夜から来るオーナーと二人で隠れ家的なこのお店を経営しているらしい。
(ちなみに昼はカフェ、夜はバーという少し変わったお店だ。)
水無瀬さんはこうやって私にご飯を食べさせてくれて相談にも乗ってくれるような優しい人。
オーナーも少し性格はアレだがいい人なのは間違いない。
そんなことを考えながら水無瀬さんが作ってくれたオムライスの最後の一口を食べ終えた。
水無瀬「でも、やっぱり兄弟は大切にしないと。家族なんだから…。」
食べ終えた食器を下げて、困った様に言う水無瀬さんにはいつも私の愚痴ばかり聞かせて悪いと思ってる。
『……』
私がムスッとして頬杖を着くとそれを見てまた眉を下げた。
『あんな人達…どうせあの家に私なんか必要ないんだから。』
どれだけ頑張っても家事も仕事の手伝いも出来ない私はどうせ邪魔者扱いだ。
水無瀬「けど、お兄さん達の為にこんなにバイト頑張ってるんでしょ?やっぱり貴方はツンデレなのね」
『なっ!からかわないでください!私は水無瀬さん達といるのが好きで…バイト代は別に…多く貰ってるし仕方なくって言うか…!』
私の言葉なんて聞いていないかのように水無瀬さんはくすくすと笑っていた。
というかツンデレとかこの人知ってたんだ、
カランカラン…
『あ、いらっしゃいませ!』
「やぁAちゃん、久しぶり。水無瀬さんとはこないだも会ったね。」
どう見ても私の言葉を信じてくれていない水無瀬さんに、もっと何か言ってやろうと口を開いたが、それはお客さんが来たことによって出来なかった。
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琳檎(プロフ) - しれっと更新再開します…。これからもよろしくお願いします…( ._. )" (6月20日 22時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 嵯峨野 繆謎さん» お久しぶりです。( 'ω')ノほんとに遅くなってすみません、こんなに早くにコメント下さって泣きそうな位嬉しいです!!! (2020年8月22日 0時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - やっと更新されたあああ!ずっと待ってました!! (2020年8月21日 23時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
琳檎(プロフ) - 叶芽さん» コメントありがとうございます、続きだすの遅くてごめんなさいね(´;ω;`) (2020年8月21日 23時) (レス) id: be3a7aa177 (このIDを非表示/違反報告)
叶芽 - 続きが気になりました!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月28日 17時) (レス) id: ab515b650e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳檎 | 作成日時:2020年4月13日 1時