【◇】高校野球は嫌い・・・かなぁ【御幸一也】

対全日本戦 ページ3

御幸Side


試合当日
俺達は青心寮の食堂に集まり、
倫の試合を見ていた


アナウンサー 「○○実業団とＵ１８日本代表との練習試合が始まります。
全日本先発は都のプリンス成宮。
対する○○実業団は、
女子高生ピッチャーの高瀬。
成宮と高瀬は同学年ですか。」


解説 「そうですね。
それに、この試合全日本のショートに入っている
稲実の白河君と高瀬は、
シニア時代のチームメイトだそうですね」


アナウンサー 「アメリカ選抜との試合前、
最後の試合です。
どんな試合を見せてくれるのか、
間もなくプレイボールです。」


御 「いよいよだな」


倉 「あいつ、気合入りまくってんじゃね」


前 「甲子園行くの、夢だった高瀬が、
その選抜チームと戦うんやからな」


がんばれよ、倫




倫Side


アナウンサー 「さぁはじまりました。
先攻は日本代表。
打席には稲実の神谷が入ります。」



ドクン・・・



心臓の音が大きい



ドクン



甲子園球児を、戦う日が来るなんて



スー。はぁ。



ここがあたしの、最初で最後の甲子園ね



倫 「さぁ。青い空見に行こう。」



・・・・・・・・・・



解説 「またも三振ーー！
これで１０個目！！
６回投げてまだ一本のヒットも打たれていません。
高瀬、圧巻のピッチング！」


原 「くそ、これだけの球種とコントロール。
甘い球なんか来やしねぇ」


鳴 「雅さん！
そろそろヒットほしいよーーーー！！」


アナウンサー 「６回終わって３−０。
まずは塁に出たい全日本」


解説 「おや、高瀬、ここで交代ですね。
アメリカとの練習試合にも出すんでしょうか。」


鳴 「な、投げ逃げ―――！」



・・・・・・・


この試合、結局日本代表は
代わったピッチャーも打ち崩せず、
５−０で実業団の勝利となった


アナウンサー 「全日本は投打がかみ合わず、
完敗でしたね」


解説 「えぇ。
本番までに修正できるでしょうか。
しかし、高瀬選手は本当に
素晴らしいピッチャーですね。
女性が甲子園に行けたら、
彼女のプレイを甲子園で見ることが
できたんでしょうね」


・・・・・・・


倫 「・・・・・。」


嶋 「ナイスピッチ！倫」


チームメイト 「高校球児なんて、
俺達の相手じゃねーよな」


倫 「・・・・先、あがります。
お疲れ様でした。」




つまんない・・・試合・・・

かくれんぼ→←練習後

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す