嫁いだ先は【波羅夷空却】

嫁ぎ先11 ページ12

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携帯を忘れて出てきてしまった...



お父さんのへそくりからちょっとお金くすねることに気を使いすぎてすっかり忘れてた




『お店なんて知らないしなぁ...』




どうしよう...





...あ



空却さんならお店知ってるんじゃ...






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




久しぶりに空却さんの家にきたなぁ


アポなしだけど大丈夫かな




コンコン


『すみませーん。空却さんいらっしゃいますかー』






...


留守かな？


どうしよう、一旦引き返す？





...まぁ一応自分でお店探してみるか



そう思って来た道を戻っていると、1台のバイクが走ってきた



うわ、すごい

風船ガム膨らませながら走ってる


風の抵抗どうなってんだろ






｢...あ？｣





じっくり見てるとそのバイクは私の近くで止まった


え、メンチ切ってると思われたかな






｢お、Aじゃねぇか。珍しいなこんなとこにいるなんて｣






ヘルメットを取って赤髪が見えてやっと誰か分かった







『空却さん！！今丁度お家伺ったとこだったんですよ！！』


｢あ悪ぃ、出かけてたわ｣



『私空却さんに聞きたいことがあって...』




｢...｣




『...？空却さん？』






無言で近づいてくる...


と思ったら私のほっぺたに手を当ててきた





『え...』




こんなスキンシップ今までされたこと無くて


驚いて固まってしまった

絶対変な顔してると思う





｢お前、ここどうした｣


『へ？』


｢赤くなってる｣





あ、


さっきお父さんに叩かれた所..






『...ちょっとお父さんに、』




｢.......そうか｣




｢とりあえず家にいくぞ。話はそこで聞く｣

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