嫁いだ先は【波羅夷空却】

嫁ぎ先10 ページ11

・




あれから何回かデートした

空却さんは毎回どこに行くとか計画してくれてて、私の行きたい場所にも付き合ってくれた


手を繋いだりみたいな恋人っぽいことはしなかったから、ほぼ遊びに出かけてるようなものだったけど


でもそれが凄く楽しかった

男友達が出来たような気分でいる






今度はどこ行こうかな〜、、


あ、そういえばこの前新しいスカジャンが欲しいって言ってたから服屋さん見て回るのもいいなぁ





｢A！A！！｣




...お父さん

遠くから...多分兄さんの部屋ら辺から私の名前をよんでる

行きたくないなぁ...



行かなきゃいけないんだけどさ...





『...どうしましたか』


急いで兄さんの部屋に行く

結構走ったから疲れた




｢お前！これは一体どういうことだ！！！｣



顔を真っ赤にして怒ってるお父さんの手にはボロボロに切り刻まれた兄さんの式典に着て行く用の着物





『いや、私じゃないですけど』


｢お前以外に誰がいる！！奏斗が修行に出ている今こんな事するのはお前しかいないだろ！！！｣






奏斗は私の兄さん

2年前に修行に出ていったけど、もっと前から話もしてないし、疑われてるんだろうな




『私は兄さんの物をいじったり触ったりはしたことありません』



｢...！！口ごたえするな！！｣



パシン




...え


ほっぺたがじんわりあつい

いたい




...あ、叩かれたのか


最近は叩かれなかったからびっくりしちゃった...





『...』



｢いいか！新しく買ってくるまで家には帰ってくるな！！｣



『え、でもお金...』



｢お前が払え！自分でやったんだろ！！！｣





....お父さんはお母さんが亡くなってからどんどん理不尽になってく


いつか殺してやりたいとも思うけど





『...分かりました』







今は、我慢しないと




ーーーーーーーーーー

お兄ちゃんから兄さん呼びに変更しました

嫁ぎ先11→←嫁ぎ先9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す