15話 ページ16
ねずみ男「こいつ、やばいらしいぜ」
『どんな風に?』
ねずみ男「ポートマフィアの周りに根を張ってるネズミから聞いた話だがその芥川龍之介って男、人殺すのに特化した残忍な異能力持ちなんだと」
『そう……』
ねずみ男「武装探偵社って奴があるんだがそこの奴らでもそいつを倒せるかは分かんないらしいぜ……」
『けど、その男の相手が人間じゃなくて、私達妖怪だったら?』
ねずみ男「えぇ?そりゃまぁ、少し苦労はしそうだが俺たち妖怪から見たら所詮はちょっと特殊能力持った人間だからなぁ……ま、行けんじゃねえの?」
そうか……
『それが聞ければいい』
ねずみ男「ま、念の為情報渡しとくな、俺とお前の仲だから情報料は今回タダにしといてやるよ」
『ありがとう』
ねずみ男「そんじゃ、まぁ……互いに気をつけようや」
『えぇ』
谷崎「アハハ、それは脅されましたねぇ……」
すたすたと大人数で並んで依頼主の女の人を先頭に街中を歩いていくなか、潤一郎くんの笑い声が聞こえる
敦「笑い事じゃないですよう!」
まな「凶悪なマフィアとかすぐ死ぬぞ……って言われたらしいですもんね、敦さん」
まなちゃんが苦笑いしながらそう言えばそれに頷く敦くん
敦「とんでもない所に入っちゃった……」
そう言えばため息を吐いた
あーあー
『ため息吐いたら幸せ逃げちゃうわよー?ほら、ニコニコ笑顔!』
そう言って敦くんに笑って見せれば「あはは」と苦笑いながらも笑い返してくれた
鬼太郎はさっきからアンテナがへなへなっと立ったり立たなかったりでそれが気になるらしくズット頭上を気にしている
猫娘「……鬼太郎の妖怪アンテナ、調子悪いわね……」
鬼太郎「そうなんだよ…知らない世界に来て感覚狂ったかな?」
谷崎「まぁまぁ……鬼太郎くんも大変なんだね……それに敦くん、ボクでも続けられるんだから大丈夫ですって」
そう言って自分を指さす潤一郎くん
敦「でも、谷崎さんも能力者何でしょう?どんな力なんです?」
谷崎「や、あんまり期待しないで下さいよ、戦闘向けじゃないんですから」
まな「?けど、戦闘向けじゃないってことは戦ってるみんなのサポートはできるって事ですよね?」
谷崎「う、うん、まァね……」
まな「私、素敵だと思います!仲間の手助けが出来るんですから!」
『そうねぇ、戦うにしてもサポートをしてくれる人がいてくれた方が安心できるわ』
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作者名:銀岬 x他1人 | 作成日時:2018年11月29日 0時