16話 ページ17
『だから自信を持っていいと思うわよ?』
ナオミ「うふふ……」
潤一郎くんの腕に腕を絡ませて擦り寄っているナオミちゃんの顔はとても幸せそうだ
ナオミ「お二人の言うとうり、兄様の能力素敵ですよ、ナオミ、あれ大好き」
谷崎「……や、止めなってナオミ……こんな所で……」
と急に始まるイチャイチャタイム
猫娘「……何あれ」
敦「あ、国木田さんがそこは突っ込むなと言ってました」
猫娘「そう……」
ナオミ「あら、口応え?」
不意にナオミちゃんが潤一郎くんの唇に手を伸ばす
ナオミ「生意気な口は……どの口かしら」
そう言えば潤一郎くんの唇に指を……這わせ……
『きゃっ……!』
恥ずかしくて見ていられずに鬼太郎の後ろへと行き赤くなったであろう熱い顔を手で覆い隠して俯いてはそんな声を発した
鬼太郎「A……?」
まな「Aさん……?」←Aの方に気を取られて一部始終を見てなかった人
『うぅ……』
猫娘「何やってんのよA……後、敦……何顔赤くしてんの……」
『猫姉さん大人だね……!!』
猫娘「猫姉さん言うな!言っていいのはまなだけ!」←
樋口「着きました」
不意にそんな声が聞こえてそちらの方を向けばそこは路地裏だった
逃げ場が無いような
それに気づいた潤一郎くんは口を開く
谷崎「……おかしい……本当に此処なんですか?ええと……」
樋口「樋口です」
彼女は樋口と言うらしい
なんとも″鉄臭い物″をカバンに入れているものだ
猫娘「まな、私の後ろに下がってて」
まな「?う、うん」
大人しく敦くんより後ろにいる猫娘の後ろに下がるまなちゃん
私と鬼太郎は彼女、樋口に1番近い場所にいる
潤一郎くんとナオミちゃんの前へと出る
潤一郎くんが私達のその行動に不振がりながらも言葉の続きを紡ぐ
谷崎「樋口さん、無法者というのは臆病な連中で大抵、取り引き場所に逃げ場を用意しておくものです、でも此処はホラ、捕り方があちらから来たら逃げ場がない」
そう言って潤一郎くんが指したのはここの路地裏の出入口だ
樋口の口の端が少し上がる
樋口「その通りです」
シャツのボタンをいくつか外して下ろしていた髪を結い上げた彼女
樋口「失礼とは存じますが嵌めさせて頂きました」
彼女のその言葉に彼らがザワつく
樋口「私の目的はあなた方です」
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作者名:銀岬 x他1人 | 作成日時:2018年11月29日 0時