仲良くなる ページ16
とぼとぼと歩いていると急に腕を引かれた。なんだ？年末でテンション上がった不良か？
「おい」
「あれ、なんで」
そこには不良顔負けのすごい形相の花開院が立っていた。息が切れているから走ってきたのか…
「行くぞ」
「ど、どこに！？」
「花開院本家」
「え、私若に追い出されたから無理だよ。4日になるまでは…」
「なんでお前は何でもはいはい言ってんだよ！！」
「っ…」
初めて聞いた怒鳴り声に私は声も出せずに萎縮した。目を逸らしたいけど体が固まって花開院から目をそらすことが出来ない。
私は怒られることが1番苦手だ。
「養子だからとか関係ねぇだろ、お前はどうしてぇんだ」
「ご、ごめんなさい…」
「ちっ、とりあえず戻るぞ」
震えて言うこと聞かない体にムチを打ってなんとか歩く。それに気がついたのか花開院は私の腕を引いてくれた。冷たい手に気がついたのか手を握ってくれた。
「お前頑張りすぎなんだよ」
「…」
「休め。正月ぐらい休んだって文句言われねぇよ」
「…そうなのかな」
「5代目は気にするな」
「…怖いよ」
「俺が守ってやるから」
「…うん」
久々に正面から優しくされて私の涙腺はいとも簡単に崩れた。それでも、花開院は私を馬鹿にするわけでもなく、心配するわけでもなく、ただ強く手を握ってくれた。
「なにか食ったのかよ」
「なんにも」
「コンビニ寄るかぁ」
「へ」
「肉まん食いてぇ。アイス奢ってもらったから肉まん奢るわ」
有無を言わさずコンビニに連れていかれた。レジのお姉さんが冷めた目で見てきた。カップルじゃないからね？
「すごい、高校生みたい」
「あーお前家に直帰だったもんな」
「うん。花開院はよって帰ったりしたん」
「たまにだけどな」
夜にコンビニなんていつもだと考えられなくて普通のことなはずなのに悪いことをしているようで不思議な気持ちになった。
「ほらよ」
「ありがとう」
「…泣き止んだかよ」
「あー見苦しいところごめん、もう大丈夫」
そう言うと花開院は何も言わずに無言で見てきたと思うと視線を前に戻してまた手を握って先を歩き始めた。
すれ違う妖は私の結界だったり花開院の式神で倒して、思ったより相性が良くて2人で謎の大爆笑を産みながら花開院家まで走った。
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福永ふたば(山きりん)(プロフ) - 爽藾さん» コメントありがとうございます！お待たせてしてしまい申し訳ありません...纏めている最中なのではありますがリアルが忙しく中々まとめきれていない状況です。ですが待っている方がいると分かったので早めに番外編も作っていきたいと思います。お待ち頂けたら幸いです (2018年10月9日 17時) (
レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
福永ふたば(山きりん)(プロフ) - 森田菜々子さん» 初めましてコメントありがとうございます。メイ・チャンとはどちらの作品の方でしょうか...？申し訳ありません...知識が豊富でないものですから... (2018年10月9日 17時) (レス) id: b99f0074da (このIDを非表示/違反報告)
爽藾(プロフ) - 図々しいかとは思いますが、二人がくっついたあとの話がみたいです。煤神家の五代目とは何かしたのかとか… (2018年10月7日 23時) (レス) id: 273b9264d5 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - お願いあるんだけどいいですかな？ぬらりひょんの孫のキャラ×メイ・チャンの恋愛短編集で作って貰いますかな？メイ・チャンはぬら組で長女のラストと長男のグリードと次男のエンヴィーの妹を設定で (2018年9月3日 18時) (レス) id: e772f145ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福永ふたば | 作成日時：2017年12月16日 19時
