57話 ニキside ページ9
パンケーキのお店に着き、中に入る
入るといい匂いが漂っていた
その匂いが僕の腹を煽る
「う〜!我慢できないっす!」
「コッコッコッ♪もうちょっとの辛抱やな」
「何にしよっかな〜!!あれも、これも、あ!これもいい!」
近くにあったメニュー表を見てはしゃぐ
余計にお腹が空く
「し〜!声のボリューム考えや…!」
「すんませ〜ん」
どうやら僕は声が大きかったらしい
入口近くのお客さんたちの目線がこちらに集まっていた
(僕って食になると、とことんダメっすね〜)
メニューを見ていると店員さんに呼ばれ、席に付く
それぞれが頼む
みんな1品だけだったけど、僕は3品ほど頼んだ
店員さんが驚愕した顔をしてたけど、気にしな〜い
頼んだものが来ると、パンケーキをいっきに食べる
「ん〜!やっぱりパンケーキは裏切らないっすね〜!」
僕は幸せを噛み締めながらパンケーキを食べた
僕にとって食は命みたいなものだから
「はー、なんか喉渇くわ」
隣に座っていたこはくちゃんが言った
「こはくちゃんのって蜂蜜のパンケーキっすよね?」
確かに蜂蜜は喉が渇くときがある
(わからなくもない…)
食べ物になると思考が働くっていうか、
食べ物ことを考えたくなる
色々思考を頭の中で巡らしていると
『あ、じゃあ私の飲み物あげよっか?まだ一口しか飲んでないし』
ふと宮里さんの声が僕の耳に入った
それはこはくちゃんに向けている言葉で、その本人のこはくちゃんは硬直状態
それと一緒に耳が少し赤くなっているのがわかる
こはくちゃんはウブだって、
こはくちゃんに同情する反面
心にモヤがかかる
なんだかその光景が嫌で
こはくちゃんの持っていた宮里さんの飲み物を横から貰った
「あ」
そう声を漏らすこはくちゃん
そしたら同時に苦しそうな表情
こんなこはくちゃん、見たことがなかった
そんな顔をするとは思わなかった
僕、
何に必死なんだろう___
166人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唏浪(プロフ) - 氷雨さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただいて嬉しいです!🥹オチアンケートのほうもありがとうございます! (2022年12月30日 23時) (レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 続編おめでとうございます!!楽しみにしてます💙オチアンケも投票しました! (2022年12月30日 22時) (レス) @page1 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唏浪 | 作成日時:2022年12月30日 21時