56話 こはくside ページ8
「ふ〜、今日も寒いわぁ…」
わしは寮を出て、外を散歩する
いつもよりはあまり寒くないが太陽も出て、まだ温かい
「あれ？こはくちゃんじゃないすか！」
「ん？あ、ニキはん」
後から声をかけられたかと思うとそれはニキはんだった
「こはくちゃんも散歩っすか？」
「そやけど、ニキはんも？」
「僕は散歩ついでに食べ物を探しに行こうと思って！」
「ニキはんはいつでも食べ物やな…」
(食べ物が命みたいになっとるがな…)
「お腹がへったっす〜」
「さっきなんか食べてたやん」
「あれじゃ足りないっす」
変な食い意地みたいなものを張るニキはん
「あ、宮里さん」
「え」
急にニキはんの口からAはんの名前が出て、肩が少し跳ねる
「んん？あれ宮里さんっすかね？」
目を凝らすニキはん
その目線の先を辿る
それは本当にAはんだった
でもその横には男が2人いた
「Aはん、デートっちやつやろか………」
「それにしては宮里さん、なんか嫌がってる感じっすけどね」
そうニキはんが言った瞬間
男がAはんの腰に手を回した
それを見た瞬間にいっきに頭が真っ白になった
「こはくちゃん！？」
走り出して、Aはんのもとに向かった
「何しとんや」
圧のきいた声で、低い声で話しかける
わしの声で2人がこちらに向く
「え？彼氏かなんか〜？w」
と言って、男の1人がこっちに近づいてくる
それに合わせ、男の首元を足で蹴る
すると力無く倒れる
「なんやおどれ、自分から来て。それほどまでに○されたいようやなぁ」
今のわしは顔に青筋を立ててるほどムカついているのだろう
「えっと………すみませんでした！！！」
そう言ってもう1人の男が逃げようとした
でも絶対逃さない
「ん？どこ行こうとしてんねん、Aはんに触ったんやったらそれぐらいの落とし前つけななぁ？」
たくさん殴り飛ばしたった
その後Aはんが心配になり、Aはんに駆け寄る
『うん、大丈夫、ありがとう』
微笑んで言うAはんによかったと思った
そしたらAはんがこちらに視線を送っていて、気になって聞いてみた
『え？あの、カッコよかったなって』
「……………へ」
間抜けな声が出てたと思う
その言葉だけで顔が熱くなるのを感じた
ホンマに
罪な人や…
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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただいて嬉しいです！🥹オチアンケートのほうもありがとうございます！ (2022年12月30日 23時) (
レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 続編おめでとうございます！！楽しみにしてます💙オチアンケも投票しました！ (2022年12月30日 22時) (レス) @page1 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唏浪 | 作成日時：2022年12月30日 21時
