ヴァンパイアのいる世界に迷い込んだ王子達【テニプリ】 (ページ20)

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16戦悪夢流星編ページ20

俺は雨が嫌いだ···

"あの日"の事を思い出すから···

俺がまだ10歳の頃···

俺は家族を失った···

子供流星『親父！
今日一緒に遊ぼうって約束したじゃん！
遊ぼう！』

親父『ハハハッ、そんなに慌てるなっ
ほらすぐ準備するから』

今日は親父が遊んでくれる約束の日！

いつも仕事仕事で忙しいそうだったけど今日は沢山遊べる！

母『アナタ、戸締りした？』

親父『あぁ、したぞ。
それじゃあ、行こうか』

子供流星『やったー！』

俺達家族がよく来る場所

小高い丘の上

子供流星『親父鬼ごっこしようぜ！
俺が勝ったら親父のあの"大きハンマー"くれよ！』

親父『えー？
アレはまだお前には重たいぞ？』

子供流星『毎日トレーニングして持てるようにするから！』

親父『(。-`ω´-)ﾝｰ
分かった。
勝ったらアレはお前にやる』

子供流星『本当に!!
やっほー!!
やったぜ！』

この時までは幸せだった。

"アイツら"が来るまでは···

(バサバサっ)

子供流星『何の音？』

親父『···流星、森まで逃げろ』

子供流星『えっ？
何で？』

親父『いいから逃げ···！(ザシュッ！)』

子供流星『···えっ？』

親父···？

母『キャー！』

子供流星『母ちゃん！』

俺は母ちゃんの方を見ると母ちゃんは···

男に抱きしめられてると思ったら首筋を噛まれていた

ゴクゴクと母ちゃんの血を啜る音が響く

子供流星『う、う、ああああああああぁぁぁ!!』

俺は走る

森の中を走る

俺の目からは涙が溢れている

すると空から雨が降り始める

その雨がまるで俺の悲しみを表現してるかのようだ

流星「っ！
ハァ···ハァ···!!
夢···？」

クソっ···!!

もう"あの夢"は見ないと思っていたのに···