気高き女帝を想う者達《あんスタ》 (ページ9)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:23,626 hit

学院の現状ページ9

❁⃘*.ﾟ

「…だが、そう意気込んだとこでまだ何が出来るかは分からないが……」

「……まっ、分かってることは一つだけあるけどね!!」

沈んだ氷鷹を照らす様な明るい声で明星が呟く

「…？」

「…明星くん？分かってることって？」

「お前は1人じゃないってこと！言っただろ？俺達はTricksterだって！」

明星の言葉に、3人は沈んだ太陽が再び昇る様に明るさを取り戻す

そして打倒生徒会の叛旗を掲げる中、校舎からそんな4人を面白そうに赤い瞳を光らせ見つめる人物がいた

「…まったく…晃牙(わんこ)といいこやつらといい……若いもんは元気でいいのう♪」

❁⃘*.ﾟ

龍王戦の騒ぎから1日経った翌日

職員室にノートを届けに来た氷鷹が中を見ると、生徒会顧問の椚章臣が険しい表情で大神に説教をしていた

「生徒会長の方から私に苦情が来ていましたよ。
昨日の龍王戦、あれは一体何ですか？」

「……」

「まったく…生徒指導担当としてあのような行いは看過できません。君たちのような存在は、在るべきアイドルの姿ではありませんね」

椚の一言に氷鷹は雷に撃たれたように固まる

すると「おーい、氷鷹こっちだ」と呼ぶ声が聞こえた

「それ(ノート)、回収してきてくれたんだろ？悪いな委員長」

「佐賀美先生…」

声の主は2-A担任で保健医の佐賀美陣だった

そして佐賀美は氷鷹からノートを受け取りながら「そういえば…昨日一騒ぎあったらしいな」と呟く

「椚先生が朝から生徒会がどうのってピリピリしてたけど、どうもB1をやったからアレ…ってことだろ」

「はい…」

「まぁ椚先生は生徒会顧問でもあるし、それにそもそも説教が好きだからな～」

「…佐賀美先生はどう思ってるんですか？」

椚と大神の方を見ながら尋ねてくる氷鷹に、佐賀美は「生徒の自主性を尊重してるから余計な口は出さない」と答える

「ま、少なからず気に入らない奴らもいるだろうなぁ…
あの天祥院姉弟がトップになってから、良くも悪くも学院は変わったし…どうなる事やら」

「……」

その後教室に戻ろうとする氷鷹を引き止め「全力で進めよ。俺みたいなオッサンになってから後悔しても遅いから」と告げた

それから職員室を出て暫しの間衣更と会話を重ね、衣更は生徒会室に、氷鷹は他2人と練習の為グラウンドにそれぞれ向かう

┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈

次回から主人公ちゃん出ます！