【あんスタ】不撓不屈の、心を掲げよ。(2)

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3限。


教壇でひとりべらべら喋る教師の話を右から左に流していく。


ねみぃけどなかなか寝れねぇんだよな、人前じゃ。


小中の修学旅行だとかは苦痛だったわ、他人のいる場所で寝れねぇ身としては。


そういうヤツがいること理解してねぇよな〜、ちったぁ気にかけてくれたっていいのによ。


......あ〜、嫌なこと思い出したわ。


修学旅行だとか、そのあたりは大体ハブれモンだったんだよ。


流石に中学んときはまだこんななりしてなかったけどよ、喋り方だ性格だは今よりもっとキツかったんだぜ。


これでもマシになった方だ。


斎宮と鬼龍はよく知ってるはずだ。


つうか、あたし自体鬼龍に憧れてたんだよ。


だってさ、あんなに何にも恐れずに突き進めるやつってかっけ〜だろ？あたしもそんなヤツになりたくてな。


本当に鬼龍みてぇになれてんのかは知らねぇけど。


鬼龍の影響受けて話し方もこれになったし。


母さんとかはびっくりしてたけど、すんなり受け入れてもらえたわ。


......て、昔話には興味ねぇよな。


「......？」


はぁと一度ため息を吐いて、うつ伏せていた身体を起こす。


机の端に、置いた覚えのない掌より少し小さいくらいの紙があった。

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