【あんスタ】不撓不屈の、心を掲げよ。(2)

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「それで、お前は何であたしを追いかけてたんだよ」


つまらなさそうに、面倒くさそうに壁にもたれていたわんちゃん、に聞く。


羽風も気になるらしく、ここにいる。


「吸血鬼ヤロ〜に言われたんだよ。...チッ」


吸血鬼ヤロ〜...？誰だよ。


まぁいいか。


言い草からして、無理矢理やらされてんだろ。


「朔間さんが？何で、この子を」


「知るかよ！！」


ううん......何であたしを呼んでんだその人...朔間さん、は。


「わかった、今から行こう。何処にいるんだ？」


「棺桶の中じゃね〜の」


......朔間さん、という人は謎だな。


吸血鬼と言われたり棺桶の中に居たり...。


気になる、な。


「もうすぐで1限が始まる時刻だろう。棺桶がある場所を教えてくれ、あたしひとりで行こう」


多分、部室だろう。


1ヶ月経って、部室は手芸部しか覚えてねぇがどうにかなんだろ。


さ迷ってたらいつかは着く。


多分。


「俺が連れて行ってあげる、相手が女の子ならひとりで行かせるわけにはいかないでしょ？男として」


かったるそうにしてるわんちゃんさんは、ぜってぇあたしをひとりで行かせる気だったと思うぞ。


「授業はいいのか？あたしは...まぁ、大丈夫だが」


どうにかなんだろ。


□■□


とまぁ、それから色々あって、普通に羽風に案内してもらった。


軽音部、らしい。


吸血鬼の人が棺桶で寝てるのは。

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