弱者と強者 ページ2
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アカデミーからの帰り道。
あのナルト騒動の後、無事に授業も終わり、もう少しでテストがあるから気を抜くな、という連絡をされた。
____ テスト、かぁ。
"テスト"というものが、いかに重要なのか。
私もそれを理解していた。
今回のテストはいつものテストではなく、卒業試験。
即ち、下忍候補を探すためのテストなのだ。
別に私自身忍者になりたいわけでもなければ、忍者に憧れている訳でもない。
正直な所、このままアカデミーにいたい。そんな気持ちだ。
だけど、絶対に受からなくちゃいけない。
気づけば家の前に立っていて、ガチャリとドアノブを捻る。
『ただいま』
そう言っても帰ってこない返事が、私の忍者にならねばならない理由を証明しているようであった。
____私の両親は、他界している。
元々一人っ子だった事もあり、他の里からこちらに来ていた両親の子供の私は、どこにも身寄りがいなかった。
馬鹿な話だ。
忍者の母は、木の葉生まれ、木の葉育ちの父に惚れ、砂の里を抜け出して、木の葉に来た。
父も母も暗部の1人だったようで、砂の里の暗部の母が抜け忍として木の葉にきて、バレて暗殺された。
父は母が暗殺された事実を知り、自害したらしい。
優秀な暗部の1人であった父が他界したことで、私にも暗殺の才能があるのでは、と殺されるはずだった私を引き取り、暗部のひとりとして今も尚生かしているのがダンゾウだ。
下忍以上でないと暗部に所属できない。
これが暗部になる条件であり、誓約だ。
けれど、強さと忠誠心やその他諸々を買われ、私は特別枠ということで無理やり所属させられた。
下忍になれ、というのも行動の範囲が広まるから、という事らしく、
ご丁寧にアカデミーまで入れてきた。
『ほんっとに、ばかみたいだ。』
正直な所、父と母のせいでこんな目にあっているんだ。
けど、やめたいなんて言っても辞められるわけがないし、暗部をやめてしまえば生活なんてできっこない。
まだ私だって12歳なわけで。
『生きる為には、なんだってする。』
___生に縋りつく。
今の私には、この言葉がぴったりだな、と自嘲気味に笑い、毎度お馴染みのお面を被り、外へ出た。
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ぬこ(プロフ) - 私の語彙力では表現しきれないくらい素敵な小説です！！できれば続きをお恵みください…！！！！ (2月24日 11時) (
レス) @page12 id: 71fe28d350 (このIDを非表示/違反報告)
きくさぶなそれ(プロフ) - 夢主ちゃんの複雑で色んな気持ちが混ぜ合わさった心情が分かりやすくてページを読むてが止まらず通読してしまいました！！めちゃくちゃ面白いです！！！この夢主ちゃん目線で物語を見ていくと心臓がキュッとして悲しくなります：：幸せになってくれ！更新応援してます！ (7月17日 2時) (レス) @page31 id: 0cccc81a8c (このIDを非表示/違反報告)
青谷(プロフ) - テウさん» ありがとうございますー！更新頑張ります(｀・ω・´) (2021年4月24日 17時) (レス) id: 5ce8256f2f (このIDを非表示/違反報告)
テウ(プロフ) - 続きが気になります^ - ^ (2021年4月24日 15時) (レス) id: b93e971b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青谷 | 作成日時：2019年1月3日 1時
