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愛した ページ4

彼は黙ったままだ。





「私、零が辛い時に何もできなかった。
傍に寄り添うことだって…
その時にさ、きっと終わりにするべきだったんだ。


でも、今ここまで続けてしまった。
気付かないふりしてた。
もうそれはやめたの。





だから、ここで終わりにしちゃおう」







思わず俯いた。


瞳に映った空が、透き通った色じゃなく、灰色に見えたから。





私も黙る。



ずるいかな。




心が痛い。





「…分かった。」


それだけ、本当にそれだけ。彼は言った。


零の顔を見たら泣いてしまいそうで、
俯いたままでいた。









「…最後に二つ、お願いがあるの」

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作者名:都空 | 作成日時:2017年4月6日 17時

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