【おそ松さん】Six same faces 〜6つ子と6つ娘の出会い〜

弟の恋 ページ28

-カラ松






十四松と五美ちゃんが一緒に買い出しに出かけるのを兄弟皆で見送った。



見送ったと言うよりは、十四松が女の子の手をひいていったのが驚き過ぎて目が離せなかったからでもある。






「十四松のやつ、ありゃゾッコンだな」

「珍しいよねー。十四松兄さんが恋なんて」





おそ松とトド松が驚きつつもニヤニヤと笑いながらちゃぶ台の上におかれた蜜柑をつまんでいる。




十四松は昔から好きなものと言えば野球の一点張りで、女の子と一緒にいるのも見たことがないし、好きな芸能人さえも居なかったからさっきの出来事は俺達にとって衝撃的だった。

だからこそ、応援したい気持ちがある。それは他の兄弟達もきっと一緒だろう。




「フッ…十四松にも、とうとう恋のキューピッドの矢が命中しちまったのか…」




バーンと右手で拳銃を撃つ真似をしながら呟いてみるが、誰も見ていない。

まぁいつものことだ。皆俺がカッコよすぎて直視できな…

「ほんと、カラ松兄さんってば痛いよねー」



「てかさーカラ松、拳銃で撃ったら十四松死んじゃうだろ」

「え？」




おそ松に心なしかピントがずれているような突っ込みをされる。


　

キューピッドの矢→←買い出し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す