【おそ松さん】Six same faces 〜6つ子と6つ娘の出会い〜

買い出し ページ27

-十四松








チョロ松兄さんが買い出しに行くっていうのが聞こえて真っ先に手を挙げた。

いつもなら寄り道ばっかりして買う物を忘れちゃうから任せてもらえないんだけど、今日はOKしてもらえた！


絶対五美ちゃんと一緒に行こう！！って決めてたから、すっげー嬉しい！！






でも…あれ？


五美ちゃんの声が聞こえない…








「…っはぁ…はぁ…待って、十四松さ、ん」

「あっ！ごめんね五美ちゃん！！」







家からここまで五美ちゃんの手を掴んで思いっきり走って来ちゃったから、五美ちゃんがしんどかったみたい。






「十四松さん…早いです…」

「ごめんね！いまお水買ってくるから待ってて！！」




肩を上下させて息をはぁはぁしている五美ちゃんを近くにあったベンチに座らせて、販売機でお水を買ってくる。






「はい！お水！」

「ありがとうございます」






ごくごくとお水を飲む五美ちゃん。息も整ってきたみたい。良かった！


そういえば僕たち男と違って女の子は体力ないんだってトド松が言ってた。
僕達は銭湯行くときにいつもコーヒー牛乳賭けて全力ダッシュしてるから、その感じでここまで来ちゃった。
　

五美ちゃんに悪いことしちゃったなぁ。






「五美ちゃん！」

「はい」

「急に走ってごめんなさい！！」

「大丈夫ですよ。急だったので少し体が追い付けなくて」

「そっか……あ！！！」

「どうしました？」

「何買うか聞いてなかった！！」






チョロ松兄さんからお金を貰ってすぐに飛び出したから、何を買うのか聞いてこなかった。

あははと笑いながらどうしようか考えていたら、五美ちゃんがメモを取り出す。






「お野菜と、茸、お豆腐、卵、牛肉と白滝です」

「すっげー！！何で五美ちゃん分かるの？！」

「カラ松さんとチョロ松さんと、何作るかお話してたので。牛肉と白滝は多めだそうです」

「五美ちゃんすっげー！！じゃああっちの赤塚スーパー行くよ！」

「あ…走らないでください十四松さん」



　

僕と五美ちゃんは今度は並んで歩いてスーパーに向かった。

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