【おそ松さん】Six same faces 〜6つ子と6つ娘の出会い〜

出張 ページ18

-おそ松






「そうそう、あんたたちに言っておかないといけないわね」



ね？と母さんが父さんに目配せをする。
何だか頬が上がり気味なのは気のせいか？




「あぁそうだった。
父さんと母さん、来週から３ヶ月間出張に出掛けるからな」

「えぇ？！」




聞いてないよ！！とチョロ松が叫ぶ。




「まぁまぁ落ち着くんだ。お前達、前々からカジノ事業をやりたいと言っていただろう？それに手を出すとお前達が会社の権力だの有給だのを使って、会社のカジノで遊び呆けて余計働かなくなると思って避けていたんだが…」




どーゆー風に自分の息子をみてるんだよ、と突っ込みたくなったが、冷静に考えてみると確かにそうなりそうな気がする。


特に俺とか。






「さっき梅野くんと話をしてて思い切って合併最初の事業としてやろうと言うことになってな。そこで、本場のカジノの視察に行ってみようという事になったんだ」

「ぇっそれってつまり…」

「ラスベガスだ」



羨ましいだろうという顔で父さんが笑う。




「それに、父さんも梅野くんも海外に事業を展開させたいと思っていたところでな。視察も兼ねながらに企業へ挨拶回りにいこうと思ってるんだ」



父さんにがこんなに会社を大きくしようとしてるなんて思いもしなかった俺達は、開いた口が塞がらない。





「…そ、れ、と、父さんと母さんまだ新婚旅行行ってなかったのよ。あんた達も成人したことだし、良い機会だから行ってくることにしたわ」




ふふふーん♪と母さんが心底嬉しそうに笑う。


これがにやけてた理由か。





「まぁ…それなら、仕方ないね。新婚旅行も行かずに６つ子をここまで育ててきてくれたんだし、楽しんできてよ！」




チョロ松の意見に皆で頷く。





「ありがとう…ニート達…母さん嬉しいわ」

「いやもうニートじゃないから！」





ぐすぐすと母さんは嬉し泣きをしている。





「それじゃあ、12人で力を合わせて頑張るんだぞ」





父さんがばしばしと俺らの肩を叩きながらそう言った。









…え






「と…父さん？12人ってどーいう事だよ？」

「あれ？これはまだ言ってないか。


父さん達が出張の間、梅野さんのお嬢さん達と仲良く暮らすんだぞ」







「「「「「「はあぁぁぁああぁぁ？？！！」」」」」」

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