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隠れた才能 ページ43

-一松






「…うん、出来た」

「おつかれ」





一時間ぐらいは経っただろうか。六美は黙って真剣に絵を描いていた。


俺はその間静かに猫と戯れる事が出来て、苛ついていた気持ちもようやく落ち着いてきた。




「ありがとね、一松さん」

「ん」




そう言って六美は立ち上がってズボンをパンパンと叩き埃を落とす。




「見せてよ」

「え?」

「あんたが書いた絵、見せてよ」




少なからず協力したんだから、出来上がりぐらい見せて欲しい。



六美にお願いしたが「そんな見せれるほど上手くないし…」と断られる。




「いいじゃん、下手でも。別に減るもんじゃないし」

「…笑わないでよ」




そう言って六美がノートを俺に渡す。




「え、なにこれ…」




ノートに書かれていたのは、俺に撫でられて幸せそうな表情の猫。それも写真で撮ったかのような凄いリアルなものだった。




「凄い…今にも動きそう」

「褒めすぎだって」

「いや、ほんと…驚いた」




「…ありがと」と少し照れたような顔をする六美。褒められるのはあまり慣れていないらしい。




「でも、何でまた猫の絵?」

「四美にあげようと思って。四美猫好きだからさ」

「は?」






いやいやいやいや

何言ってんの




あいつ俺には猫は嫌いだってはっきりそう言ってたし。でも四美と仲が良いこいつが言うなら…

あーもー訳分かんない。




「あいつ、猫嫌いだって…」

「四美そんな事言ってたの?」



六美が少し驚いたように目を丸くして俺を見る。



「四美、動物好きなんだよ。中でも猫が特にね」

「でも、俺が猫とよく戯れてるって言ったらあいつ…眼鏡とマスクして俺を避けてったし」

「あぁー…もしかして服に猫の匂いとか毛とかついてた?」




そういえばハンカチを渡したら匂い嗅いでたな…
二美には服に毛が付いてるとか言われて、そのあと四美に近づくなって言われて…








もしかして

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設定タグ:おそ松さん , 6つ子   
作品ジャンル:アニメ
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ミミ - Mさん» お下げ髪…耳から下の2つ結びですね。分かりました、わざわざご説明ありがとうございます! (2017年1月28日 19時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ミミさん» 私の頭の中ではお下げ髪でした。ミミさんのコメントで改めて調べてみると、呼び名が違うだけで同じものだと思っていたのが違うものなんだと初めて知りました。私の知識不足です…疑問を抱かせてしまってすみません。後日改めて直します。 (2017年1月27日 21時) (レス) id: ac422af371 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すみません、四女さんの髪型なのですが、2つ結びというと一般的にはお下げ髪だと思いますが、本文中ではツインテールとも書かれていました。細かいとは思いますが、どちらの髪型なんでしょうか? (2017年1月24日 18時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ノンノンさん» コメントありがとうございます!がんばります! (2016年12月1日 11時) (レス) id: 060cf696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - 書くの頑張ってください! (2016年11月27日 10時) (レス) id: d309a533cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M | 作成日時:2016年7月31日 9時

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