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アンコ 「これより中忍選抜試験第二の試験を開始する！」
アンコの言葉と同時にゲートが一斉に開けられた。
試験官 「死ぬなよ。」
シュウル 「行くか。」
ミサキ 「うん。」
ユカ 「焦らずのんびり行きましょう！」
試験官に見送られ、ユカたちはゆっくりと死の森へと入って行った。
ユカ 「まずは偵察だよね。」
ミサキ 「そうね。ユカに任せるわ。」
シュウル 「じゃっ。よろしく。」
ユカ 「ズバット！」
実戦の経験がない３人はなるべく戦わずに塔を目指そうと考えていた。
ミサキ 「!?」
シュウル 「コウモリ？」
ユカ 「まずこの子で敵の位置を調べるね。ズバット！超音波！」
ズバット 「キャッ！」
高いズバットの声と共にユカの頭に情報が流れ込んでくる。
・・・１５０ｍ先に３人・・・２００ｍ先に６人・・・この近くには運良く敵はいないみたいね。
ユカ 「こっちに近づいてくる様子はないみたい。みんなゴールに真っしぐらって感じ。」
ミサキ 「じゃあどうする？」
ユカ 「ユカたちもこのまま走って行くと必ず交戦することになる。」
全員が動き出した今、自分たちも同じように動けば衝突するのは必然的なのである。
シュウル 「ここで待ってろって言うのかよ！」
ユカ 「そうじゃなくて、まずは食料を集めよう？」
この試験は頭脳戦でもあると考えたユカは、他の受験者たちの裏を掻こうと考えたのだ。
ユカ「例え今日中に塔に着いたとしても５日間は自給自足をしなきゃいけない。だから、敵が周りにいない状況の今、食料を集めるのが一番安全だと思う。」
ミサキ 「水は？川とかあるの？」
ユカ「水はユカの創世術がいればなんとかなるから大丈夫かな。」
２人を危険に晒さないため、無駄な戦いをしないため、ユカは一番効率の良い方法を模索していた。
シュウル「わかった。でも敵が襲ってきたら？」
ユカ「今から偵察に行かせるよ。地上と空、どちらからも情報を得られるようにね。」
ミサキ 「？」
シュウル 「空？」
シュウルが上を見上げると空は木に隠れ、ほとんど見えなかった。森の中はどこか薄暗かった。
ユカ 「一番いい道を探して最短距離で塔まで行って、塔の近くで敵を探しましょ。」
シュウル 「そうか！」
ミサキ 「今日のユカさえてる！」
そしてユカは創世獣を４匹出した。コラッタ、バタフリー、スピアー、ポッポだ。
ミサキ 「どれもリアルな動物みたいね！ねずみに蝶々にハチ、鳩・・・？」
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作者名：らむ | 作成日時：2021年1月26日 1時
