【一松】ほんとは大好き (ページ5)

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◯松野家ページ5

今日はなんかちがう。

「えっと？？一松くん…？？」

恐る恐る尋ねると、一松くん(?)は「んあ？」とあくび混じりの返事をした。

そのあと、いきなり目を開いて

「ん？？え？なになに？君可愛いねー！どしたの？一松になんか用？？」

「エ」

ナンダコイツ。一松くんじゃない……

いや確かによく見れば背筋伸びてるし半目じゃないしなんか赤いし……

しかし、顔がそっっっくり。
ビビるほどそっくり。ドッペルゲンガーでしょうか、ってぐらい。

そんな私を見かねてか、この赤い松さんは
「ああ、ごめんねーー！わからねえよな！俺、松野おそ松！あー、簡単に言うと、一松の兄」

『ああ！お兄さんでしたか……』

あーー、成る程。お兄さん！一松くん、お兄さんいたんだ！

するとおそ松さん？は私の顔をずーっと見てつぶやく。

「なーんでこんなに可愛い子を一松落とせたんだろーな…」

『落とす…！？い、いえ、付き合ってないんです』

“付き合ってない”そう聞くとおそ松さんはニッタアア、と笑ってこう言った。

「ねえ。君さあ？うち来ない？？」
『えっ、松野家に…？？』

“いえ、いきなりは申し訳無いので……” この言葉を言う前におそ松さんは私の手を引っ張って
猛ダッシュで走っていく。

『え！？ちょ、おそ松さん！？』

あっという間に一軒家の前に立っていた。
《松野》
そう書かれた表札に思わずドキッとする。

お兄さんの紹介とはいえ、いきなり一松くんのお家に……っ。
一松くんのへ、部屋とかどんな感じなんだろう～？
猫のグッズとか置いてあったらギャップ萌えするなあ。

……と、妄想していると。

「おー。全員揃ってるわ、ちょーどいい」

家の居間をチラッと覗いたおそ松さんは
「さぁーさ！上がって！君の名前知らないけど！」

って名前も知らない私を家にあげてくれた。

____________んまあ、、ここからは衝撃の光景で。

________一松くんとおそ松さんを合わせて、同じ顔が、______6つ。

『………。』

絶句する私の横に紫色の何かが鋭く駆け抜ける。
振り返ると一松くんがおそ松さんに飛び乗りおそ松さんを殴り殺している。

もう、イミガワカラナイ。