32杯目 ページ34
「「「お、お、お、おにーちゃーーーん⁉」」」
太宰さん以外の男性陣は声を揃えて叫んだ。
ナオミちゃんは
まぁ♡、と一言。
(なんか嬉しそう・・・?)
「な、太宰と店主は兄妹だったのか⁉」
「違います‼」
思わず私も叫んでしまった・・・
「え⁉ じゃあなんで?」
聞くな敦君‼
その質問に答えたのは元凶の太宰さんだった。
え、もとはといえば私が悪いって?
どう考えてもこんなプレイ強要するあっちだろ!
「実は敦君を迎えに行く前に私はマスターにお腹を殴られたのだよ」
あ〜確かにお腹が痛いってあの時言ってましたね、と敦君は呟く。
「だからお仕置きとして今日一日、私のことをそう呼ぶようにマスターに言ったのだよ」
「な、なんでそうなるんですか⁉⁇⁇⁈」
それな、ホントそれ。
いや理由聞いたけども・・・!
納得いかぬ‼
「マスターが前にお兄ちゃんが欲しい、って言ってたから♪」
「そ、それは寧ろマスターさんにとっていいことなんじゃ・・・」
「そう見えるかい?」
太宰さんは敦君に私のことを見るよう促した。
敦君は私の方を向いてじっと見つめてくる。
そんな彼に私が向けた表情は
目を細め、眉間にしわを寄せ、ちょっと顔を上に上げて、人を見下すような感じである。
オーラはもちろん怒りマックスです。
「じゃあ敦君は今日一日メイド服着て太宰さんのことご主人様♡とか言えんのか? あ"?」
「む、むむむむむ無理です‼ あとマスターさん怖い‼」
そりゃ口悪くなるわ‼
いやいつも悪いですけども⁈
「つまりそういうことだ。わかった?」
(コクコクコクコクコクコクコクコクコク‼)
敦君は首がもげそうな程縦に振った。
「せっかくですので、このまま本当のご兄妹のように過ごされてはいいかがですの?」
ナオミちゃん・・・
顔がちょーウキウキして輝いてるよ・・・
「いいねそれ! でも本当の兄妹なら妹をマスターって呼ぶのは変だよね?
マスターの名前教えて?」(ニコッ)
「やだ」(即答)
「・・・なんで?」(黒笑)
「だざっ、・・・お兄ちゃんに教えるのは癪だから」
(ガーンΣ(゚д゚lll)‼)
思えばこの世界に来てからまだ誰にも私の名前言ってないな?
「国木田さん、この放心状態の唐変木縄で縛っちゃって?」
「任せろ、独歩吟客!」
私の一声で国木田さんはテキパキと太宰さんを縛って、私が人質役だった時のような状態になった。
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Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時