31杯目 ページ33
そして現在ーーーー
私は太宰さんに連れられてカウンター席に座った。
「あの、太宰さん? そろそろ手、放して?」
「いいじゃないか、今日くらいは」
「店入ったら放すってさっき言ったよね⁉」
チェーと言いながらも太宰さんは手を放してくれた。
「それとマスター、私もさっき言ったよね?
今日一日私のことは・・・」
ニタァと笑うその顔は最早悪魔と言ってもいいと思う。
敦君達は困惑した表情をして私達のことを見ている。
う〜、あまり見ないでくれ〜〜〜/////
「ほら、もう一度♪」
あー今すぐ中也に半殺しの依頼をしたい。
与謝野医師は異能無効化されて無理だからな〜。
「それよりも国木田さん! 敦君に探偵社員の何たるかを教えなくていいの⁈」
少し声を大きくして太宰さんの言葉をかわした。
「む、そうだな」(何故わかったのだ?)
「ともかくだ小僧、貴様も今日から探偵社が一隅。
ゆえに周りに迷惑を振りまき、社の看板を汚す真似はするな。俺も他の皆もそのことを徹底している。なあ太宰」
「あの美人の給仕さんに、死にたいから首絞めて、って頼んだら応えてくれるかなあ」
「黙れ迷惑噴霧器‼」
よっしゃ、生茶番!
私は拳を握って軽くガッツポーズをした。
「まあまあ国木田さん、太宰さんもあれだけどこんなの序の口。世の中にはもっとはた迷惑な奴がいますから」
(まあ、もう死んだけど)
私はどうどう、と国木田さんをなだめる。
その頃テーブル席では谷崎兄妹の自己紹介が行われていた。
あー戸惑ってんなー敦君。
そんな敦君に痴人の愛を読ませたい。
いや、探偵社の皆に読ませたい。
さすればこの関係の理由を皆理解するだろう。
もうこいつら兄妹兼恋人でいいと思うんだけど?
「ねえ、マスター?」
「ん? あ、」
太宰さんが怖ーいよー。
「さっきからわざとかな?」
「・・・・・・」(心が涙)
「あの、どうされたんですか? お二人共」
敦君、タスケテ。
「・・・わかったよ、言えばいんでしょ!」
「そうそうその粋だよ♪」
ダーーーーーチクショウーーーー‼‼(心が大洪水)
「お、お、おに、・・・」
「ん〜?」(ニヤニヤ)
か、完全に楽しんでる〜〜(涙)
「お、おに、おにぃ〜 ゴニョ」
「聞こえないよ、もう少し大きな声で♪」
中也、今ならお前の気持ち死ぬほど分かる。
「お、おにぃちゃん・・・/////」(カアァ)
「はい、よく出来ました♪」
「へ?」
「「「はーーーーーーーー⁉」」」
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Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時