33杯目 ページ35
「太宰さん、ちょっとそこで大人しくしてて」
「んんんんんーんんっんんんんんー」
(だからお兄ちゃんって呼ばなきゃー)
「〜〜〜〜/////」(シュウゥ〜)
(あれ、もしかして何言ってるのかわかったの?)
「谷崎さん、この人に兄とはなんたるかを教えてあげてください」
(ガーンΣ(゚д゚lll)、最早名前ですら呼んでくれないなんて・・・!)
マスターは私のことをぞんざいに扱いだした。
私結構傷ついてるのだよ?
谷崎君は苦笑いをして私のところに来た。
「えーとですね、兄っていうのは〜・・・
うーん、なんて言えばいいんだろ。
とにかく妹のことを一番に考えて、守るのが兄だと僕は思います・・・。すいません、こんなありふれた答えで・・・」
うん、それくらい私だって分かっている。
べつに私はマスターに妹になってほしいわけではない。
ただーーーー
「ああーん兄様! ナオミだって兄様のことを一番に思ってますわーーーー♡」
「ゔっ、ナオミ・・・! ぐ、ぐるしぃ・・・‼」
ナオミちゃんが谷崎君に飛びついた。
本当にこの二人は仲が良い。
お互いに思い合い、なくてはならない存在なのだろう。
そう、二人のような・・・
私にとっての特別な存在でいて欲しい。
「ふふ、」
(?)
「ん? あぁごめん。ちょっと羨ましいなって、思って・・・」
マスターは私にだけ聞こえるような小さな声で話した。
「んんんんん?」
(何がだい?)
「ああいう風に大切に思われてるのが・・・」
(・・・・・・)
それ以上は追求しなかった。
マスターの目が、とても悲しそうだったら。
今までに見たことのない、
とても寂しそうな目。
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Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時