【歌い手】紫色カレシ。【志麻】

# こ そ だ て ページ21

＜ねむ。さんリク＞

家に帰ってきたら…。

ｶﾞﾁｬ

『ただいまー。』

貴「おかえりー! …って…ちょっ!!」

どしたん? 何か凄い慌てとるけど…


ドンッ!!

『うおっ……って……え?』

「ぱぱぁ!!」

小さな女の子やった。
ぱっちりとした目に綺麗な黒髪。


ん? 待って。 今この子なんつった?

「ぱぱ、おかえりなさいっ!!」


『はぁああぁああ!?』

その時、リビングからAが
顔を出した。

貴「えっと…説明するね。
まず、座ろっか。

うちの従姉妹から預かったの。
鈴(ｽｽﾞ)ちゃんっていうんだって。
今日限り預かってってさ。」

『はぁ。』

目の前の光景に今だ呆然とする俺と、膝上で笑っている鈴ちゃん。


『……で、なんで俺がパパなん?』

パパって。 パパって。………なぁ?

貴「従姉妹が、パパ、ママって呼ぶ
ように教えた。」

『……なんか、ええな。子育てしとるみたいで。』

貴「ｸｽｯ……そだね。」


その後、絵を描いたり、持ってきた
絵本を読んであげたりして過ごした。

ただし、鈴ちゃんが
爆弾を投下するまではな。

鈴「ねぇ、ままぁ。こどもって、
どうしたらできるの?」


貴「え?」
『え?』
『「……え?」』

え、素直に答えていいん? (自主規制)だよ?

ﾁﾗｯとAの方を見ると、必死に考えとる。

貴「そうだね………じゃあ、
ママとパパと、鈴ちゃんだけの
秘密ね。」

口元に人差し指を当て、
ｼｰｯってするA。

鈴「うんっ!!」

貴「赤ちゃんはね、生まれる日が
ちゃんと、決まってるの」

「おたんじょうび?」

貴「そう! えらいねー! でね、
生まれる日が近くなって来たら、
神様がお母さんのお腹に
そーっと赤ちゃんを入れるの。」

鈴「かみさま……?」

貴「神様は特別だから、
そんなこともできちゃうの。」

鈴「わぁー!! かみさま、すごい!!」

大きな瞳を輝かせて話を聞く鈴ちゃん

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

貴「おっと……お母さんが来たね。」


「A、預かってくれてありがとう! 彼氏さんもね!!」

鈴「ばいばーい!!」

笑顔で手を振る鈴ちゃんを見送る。

『「バイバイ。」』


貴「はぁっ、意外と疲れたねー!」

『……俺さ、(自主規制)するって
言おうと思ってたんやけど。』

貴「……バカなの?」

『すいませんでした…。
………子供、作ってみる?』

軽い冗談で言ったつもりが、
顔を真っ赤にさせとるAをみたら
理性がぶち切れそう←

『よし、ベッド行こう。』

貴「は? ……えっ待って、待っ((」

# お む か え→←ごめんなさい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す