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馨は本条Aの衣装部屋で、服を選ぶ。

一着ハンガーにかけている服を手に取ると、本条Aの方に向いた


「この服いいんじゃない?本条Aさんはノースリーブを含めた、

袖が膨らんでない感じの服の方が似合うよ。それと、髪も緩く巻くとかしたほうがいいかな。」

「あ、いや、あの私天然パだから、学校にはヘアアイロンかけて行ってるの」

「じゃあ、ヘアアイロンかけずに明日は学校きてね。いい?」

「別にいいよ。ぜんぜん」

「あと、まぶたも今日みたいな二重の方がいいよ。

それに加えて、髪の毛はポニーテールにして結び目にリボンとかしたらいいんじゃないかな」

「ほお」

「あとあと、女子生徒用の制服似合ってないから、

男子用のカッターシャツとネクタイとジャケットにスカートにした方がいい。

スカートは因みに黒か紺。僕が用意しておくから、明日第三音楽室に来てね」


流石にそれには僕はびっくりした。本条Aのために制服用意してやるの…?


「え、そんなことしてもらって大丈夫なの…?」


用意してもらう本人もびっくり。でも、馨は気にしないらしかった。


「君は磨けば光るらしいからね」

「?」


その本条Aのイメチェンのあと、僕らは晩ご飯をご馳走してもらって帰った。

そして、僕はもう一度馨に聞いた。


「本当に磨けば光るとかで、あいつのお金かけるわけ?」

「ちょっとでも可愛い方がいいだろ?おんなじ部活のメンバーだし。

しかも、僕たちのおもちゃになるかもじゃん?」

「…そうかなぁ?」

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作者名:卣秦 | 作成日時:2019年10月23日 18時

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