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強者。本条Aを一言で例えるならそんな感じ。

人前に出て、楽器の演奏をすることや歌うことなんてお手の物、

光も彼女の輝かしい成績に関しては、校内表彰に加え、

うちで開かれる舞踏会やパーティーの時にも彼女はお呼ばれするので、

よーく知っている。勉強は特待生レベルには手は届かないけど、

頭は良いほうだろうし、家柄も有名な音楽一家で有名で、

金管楽器、木管楽器、打楽器、弦楽器まで、

ほぼ全ての楽器を彼女は見事に演奏してみせる。そんな大層な縦書きのある奴だ、

だから、彼女に告白された時に狂った奴だって初めて知った。


「私、光君と馨君が好きなの」


光と顔を見合わせた。なんなのこいつ。


「「なんで二人なんだよ」」


そう返したら、他の子は戸惑うのに、彼女はハッキリ言った。


「二人共と付き合いたいって思ってしまったから?」


意味がわからない。僕は唖然としてる間、光は彼女に難題を突きつける。


「どっちが光君でしょうかゲーム。正解したら話ちゃんと聞いてあげるよ。

話はそれからだから。」


誰にもわかられたことがない。どっちがどっちだか。

だから彼女にもわかるはずないと思ってた。んだけど…。


「生憎、容姿は瓜二つ。流石双子!

でも、ごめんなさい。もうどっちが光君か声質に若干違いがあるから、

わかってるよ。ゲームふっかけてきた方が光君でしょ。」


流石というべきか、いくら僕らでも声の細かい質までは一緒じゃない。

それをキチンと聞き分けれる耳、本条一家の娘なだけあるね。僕は拍手した。


「本条家ってすごいんだね。でも、君って可愛くないもんなぁ。

顔は中の下ってところ?あんまり好みじゃないし付き合いないよ」


彼女はあからさまに落ち込んだ。


「確かに、馨の言う通り、中の下とは付き合えないわ」


内心焦ったけど、どうにか乗り切れた、

そういう気持ちで僕らは落ち込んで黙りこくった彼女を置いて部活に向かった。

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作者名:卣秦 | 作成日時:2019年10月23日 18時

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