逃げても逃げても追う彼ら【あんスタ】 (ページ30)

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29.変態仮面と呼ばれる彼はページ30

そうして迎えるfine担当当日。

あ「大丈夫ですか、セリエさん」

『うん、だいじょーぶだいじょーぶ!』

fineが主として使っている練習室の前で、私とあんずちゃんは喋っていた。

fineといえど、1年前とは様変わりしていると聞いたから。

元々メンバーであった天祥院とは既に会っている。

新しく入った姫宮桃李と伏見弓弦の事は分からないけど、3年生じゃない以上、こっちも多分大丈夫。

問題は……

『日々樹渉なんだよなぁ』

あ「あ」

?「呼びましたか!?」

『うぎゃぁ!?!?』

唐突に、後ろから声がしたと思ったら、何故か私に向かってくるハトの大軍。

え、何!?

?「お久しぶりですねぇ!セリエ!!」

『あ……』

私に向かってハトを大量に飛ばした犯人である彼は、昔と何ら変わらない、懐かしい笑顔で笑うのだった。

日「あなたの日々樹渉です☆」