帰宅 ページ3
沙彩「あぁ、そういや見てねぇな」
沙樹「珍しいわね、何時もならあの子が1番早起きなのに」
裏沙「遅くても今頃には起きてるしなぁ…」
3人とも顔を見合わせ、揃って知らないと首を振った。
沙奈華「そっk…」
ガチャ。
ライ「ただいまー」
帰ってきた。なんとタイミングの良いことか。
ライ「お？沙奈華が起きt」
沙奈華「アンタまで言うな！つかどこいって…。…」
うん。分かった。
こいつさっきまで人を殺めてやがったな。
服が血まみれだもん。少しは隠せや。
ライ「え。気が向いたから昨日の深夜にちょっと遠めの里まで行って、殺してきた☆」
めっちゃいい笑顔。
罪悪感皆無だなこいつは。
裏沙「…程々にしとけ。月一でも多過ぎるくらいなんだ」
因みに私達はライの殺人について止める気はあんまりない。
程々にとかやり過ぎだとかは言うけど、やめろとは言えない。
言ってもいいんだけど、対象が私達になった挙句、ライを殺しちゃうかもしれないからね。
ライ「…お腹すいた…パン食べていい？」
聞いた時には既にパン焼きだしてる。
行動が早いですね。
ライ「あ、ジャムある！ラッキー☆」
沙彩「血まみれでジャム付きのパンを準備する少女…なんだこの光景」
沙樹「…せめて着替えてから食べなさいよ」
ライ「えぇ…面倒だからやだ」
沙奈華「アンタがやったこと誰が始末すると思ってんのよ。言うこと聞いときな」
ライ「…はぁい」
渋々自分の部屋に向かったライ。
今は落ち着いてるようだし、大丈夫そうだね。
裏沙「…次はいつなんだろうな」
沙樹「それは分からないけれど。そう遠くないうちに来るんじゃないかしら」
2人の会話を聞きつつ、私はその遠くないうちに来る事について考えを巡らすのだった。
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