141章 少しのわがまま クロハside ページ9
アヤ「Aちゃん!!!!!!」
クロ「動くな【かける】」
アヤ「っ・・・なんで撃ったの!!??」
クロ「麻酔銃に決まってんだろ、俺がAに実弾で撃つわけねぇだろうが」
アヤ「え?」
俺はAを抱きかかえ、【かける】に近づく
そしてAの顔色をみせると、規則正しい寝息を立てて寝ていた
そのことに【かける】はホッとし、その場で崩れ落ちる
クロ「・・・Aはしばらく俺が預かる、ほかの奴らにこのことを言うな・・・・特に【欺く】にはな」
アヤ「?なんで修哉?」
クロ「俺の情報を召使にもらしたのは、たぶんそいつだからな」
アヤ「!?」
それ以外に考えられないだろ。あの中で唯一記憶を保持していたのは【欺く】だけだ
もっとも、そのことに気づいていたのは・・・俺だけだがな
アヤ「・・・貴方が、Aちゃん関連の事に絶対嘘をつかないのはわかってる。でも私は・・・まだ信じられないよ」
クロ「信じろなんて言ってねぇよ、勝手にしろ」
俺はそう言い残して、Aを抱きかかえたまま去ろうとした
だがそこで、【かける】が俺を呼び止めた
クロ「ﾋﾟﾀｯ・・・んだよ」
アヤ「貴方はAちゃんがウララちゃんにひどい事をされると思って、今みたいな行動をとったんだよね?でも、何もこんな手荒な真似しなくても・・・」
クロ「あぁ、“それも”あるけどな」
アヤ「“それも”?」
まぁ、確かに優先順位はそれだった
Aの安否が最優先だと・・・だがその一方で
クロ「誰もいない、誰も近づけない場所で、Aと永遠に・・・ずっと一緒にいたいと、願ってしまった」
アヤ「!!」
クロ「・・・それだけだ」
できることなら、もうこんな場所に戻らず、二人だけでいたい
誰にも邪魔されない場所で、二人だけで過ごしたい
ここにはAに群がる奴らばかりで吐き気がするんだ
俺はずっと我慢してきた、ずっとずっと我慢してきた
・・・なぁ、だからいいだろ?
少しくらい、俺のわがままを聞いてくれてもいいよな?
永遠じゃなくていい、あの召使を“駆除”するまででいい
だから、その間は俺のことだけを考えてほしい
俺のことだけを思い、俺だけを見てほしい
俺は、自分の腕の中で静かに眠るAの額に、唇を落とした
こんな欲深い俺でも、“愛して”くれますか?
142章 些細なことでも嬉しい→←140章 その目に宿りし殺意
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています！ 更新大変だと思いますが、頑張ってください！ (2019年9月2日 20時) (
レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です！敬礼（-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね！じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね！？Σ(￣。￣ﾉ)ﾉ 受験がんば！（あ、作者さんは公立受けないのかな？） (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸｀)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃（ry です！更新再開おめでとう！ (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冴月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時：2015年9月4日 19時
