152章 願いごと ページ20
A「えーっとー・・・クロハ;」
クロ「・・・(ツーン」
駄目だな、完璧に無視されてる
できれば話を聞いてほしいんだけども・・・
私はもう一度クロハに声をかけてみた
A「クーローハ!」
クロ「・・・なに」
ようやく反応してくれたかと思い安心するのもつかの間、こちらに顔だけ振り向かせたクロハの表情は怒っていた
A「ほんとに些細(ささい)なことでいいんだけど、何か願い事を言ってくれるかな?・・・w」
クロ「・・・!」
最近、ろくに願いを叶えてないから体調がすぐれないのだ
あと2日くらい持つかもたないか、ギリギリまで耐(た)えても後々後悔(こうかい)しそうだし、私はなんとかクロハに頼んでみる
するとクロハは少し目を細めて、あぐらをかいたまま私と向き合う形で体制を変えた
A「ほんとに些細なことでいいんだ!例えば遊ぼーとか、飲み物持ってきてーとか!」
クロ「・・・さっきのつづk(A「却下」)ムスッ」
A「些細なことでいいって言ってるでしょ!;」
クロ「じゃあ、俺に抱きつけ」
クロハが両手を広げると、私はその懐(ふろころ)に飛び込む
するとクロハは、私をギュッと抱きしめながら、片方の手で頭をやさしく撫でてきた
クロハの匂いだ・・・なんだか安心して、顔の表情が緩(ゆる)む
しかし突然、クロハの頭をなでる手がピタッと止まり、何事かと思って顔をあげる
そこには心配そうに見下ろすクロハの表情があった
クロ「・・・つらいか?」
A「あははw大丈夫だよwひとつ願いを叶えたら、1週間はギリ持つし・・・w」
クロ「・・・少し休め、このまんま寝ろ」
A「・・・うん」
願いを叶えない間の苦痛は、同じ【冴える】蛇であるクロハにも痛いほどわかるだろう
だから、どんなに機嫌が悪くてもこうやって願い事をしてくれたのだ
こういった面では、成長したんだなーと感じることが多々ある
クロハがやさしく私を包みこみ、私はそのやさしさに甘えて身をゆだねた
だんだんうとうとしてきて、まぶたが重くなっていく
また、悪い夢を見ないか不安だったが、クロハがそばにいるとわかると、なんだかその不安も消し飛んだ気がした
クロハは再び私の頭をなでて、小さな声で「おやすみ」とつぶやいた
私はその言葉を合図に、目を閉じて、眠りへとついた・・・――
154章 今から放つ、俺らしくない“言葉” クロハside→←151章 基準
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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名無し16825号(プロフ) - 貴方の作品大好きで、いつも読ませてもらっています! 更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2019年9月2日 20時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
チコリ - 面白くて寝れないです (2016年3月7日 0時) (レス) id: 0b4c6a57d5 (このIDを非表示/違反報告)
馬 - お疲れ様です!敬礼(-_- d///)あ、よく考えたら冴月さん、私の3つ上だったんですね!じゃあ今度から師匠って読んでも良いでございますでしょうか(/・^・キリッ) (2016年2月8日 20時) (レス) id: 0db8b09007 (このIDを非表示/違反報告)
神秦(プロフ) - 作者さん同級生だったんですね!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 受験がんば!(あ、作者さんは公立受けないのかな?) (2016年2月6日 16時) (レス) id: 5243b5578c (このIDを非表示/違反報告)
キーボー( ´艸`)(プロフ) - 元キーボー☆カノキド廃クロ廃(ry です!更新再開おめでとう! (2016年2月6日 10時) (レス) id: 3c06f2dd90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Satsuki0111/
作成日時:2015年9月4日 19時