なずな君との『非』日常生活！？ （１）

9.戦闘能力 30 VS 120 ページ11

このみのせいでテンションが低い私に対し、
声が高くテンション上がってるこのみが、
ぎゅうっと、なずな君の腕に抱きつき距離を
縮めて、話始める。






このみ「ねぇねぇなず兄！


今度の週末あいてる？
新しい雑貨屋さん見つけたの！
一緒に行こう？」



首をコテンと傾げて、『いい？』と
うるうるした目で、なずな君に聞く。








…そりゃあ、もう女子力全開で！
女子の鏡ってぐらい。

あんなの真似できない。


たぶん、そんじょそこらの女の子慣れしてなくて、モテなくて、彼女を今すぐにでも作りたい男子は、コロッと恋におちてしまうだろう。




さすが、『表面』完璧美少女。←(嫌み)









これが、




休日部屋でRPGゲームして、絵を描いてひきこもってる私と、


ショッピングして、スイーツ食べて
『おいしぃ〜！』って言って、
撮った写真をブログにあげる、このみの


女子力の違いなのか！？









＿＿＿＿＿＿『隊長！応答願いますっ！』




貴「どうした！？」




『私の迎ったエリアに、
せ、戦闘能力120のボスが潜んでおりました！
援護をお願いします！』



貴「分かった！ただちにそちらへ迎う！」




＊





貴「くっ…！
もはや、これまで、なのか！？」




このみ「あれぇ？終わりなのぉ？

これから、楽しみにしてた新発売の
チーク買いに行く予定だから、急いでたのに。

邪魔されてイライラしてるのぉ。




だ・か・ら



お詫びとして、もっと楽しませてよ。


…使えないゴミクズにもそんくらい、
出来るよなぁ！？」









ひえええっ！こ、怖い！


ちょっとした、ギャグのつもりだったのにぃ。




脳内で繰り広げていた、『女子戦闘能力』
のRPG風物語を、半泣き状態で




頭を『ぶんぶん』ふってかきけした。

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