獄寺夢1 ページ38
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「十代目ー！」
「お供致します、十代目！」
「大丈夫ですか！？十代目！！」
ああもうなんで…沢田ばっかり____________________？
「はぁ…」
「何ため息ついてんのよ、辛気臭いわ」
友達の花が顔を顰めてこちらを見る
それでも、私の口から溢れるため息は止まる気配がない
「…私ってさ、」
私の視線の先には、キラキラ光る銀髪
彼が浮かべるのは、楽しそうな表情
その隣には…困ったように笑みを浮かべる沢田。
ああ、ズルい
なんで？
彼に寄られてるのだから嬉しそうな顔をすれば良いのに！
「なによ？」
「…本当に隼人の彼女なのかなぁ？」
もうほんと、泣きそうだ
でも、泣けないんだ
付き合ってもらってるんだ
泣くなんて、出来ない
「…アイツは沢田大好き人間だものねぇ」
花が何気なく呟いた言葉に、グッと唇を噛んだ
そう、アイツは沢田大好き人間
もう本当、ソッチの人間じゃないかって思うほど
きっと、私よりも沢田の方が大事なんだろう
でも、それで良かったんだ
私は、そんな彼を好きになったのだから
キラキラ輝く満面の笑みを見せるのは、沢田にだけ
沢田の隣にいる時だけが、本当の彼になる
それが、彼女である私の隣じゃないことは悲しかった
けど、彼はとても一筋な人だから
私なんか片手間になってしまうのだろう
「そんなに沢田から引き剥がしたいんなら、今日一緒に帰ったら？」
花の言葉に反論しようとして、止める
別に私は、沢田から彼を引き剥がしたいわけじゃなかった
少なくとも、付き合い始めた当初は
でも今は…正直少しだけでも離れて欲しいとも思ってしまう
付き合ってから半年
一度もデートに行ったこともなければ、手を繋いだこともない
彼はもう、私のことなんて忘れてしまっているのかもしれないというほどに
彼の中心は、沢田だった
「…誘って、見ようかなぁ」
花に背を押され彼に近づいていく
「隼人、今日…」
「十代目！！一緒に帰りましょう！！」
見事に遮った彼の声に、絶句した
誘いに来た私に、気づきもせず
沢田のバックを持って手を引っ張って
楽しそうな笑顔を浮かべて
胸の奥にある何かが、パリンと割れた気がした
透明人間みたい
(…泣きたい、でも泣かない)
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ユズナ(プロフ) - 今吉いぃぃぃぃぃぃいえあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！(((( とりあえず、いまよしぬ レベルですよこれ…禿げそう(( (2015年11月8日 8時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野悠(プロフ) - 甘夏蜜柑さん» ありがとうございました！ブン太待ってます！ (2015年7月12日 14時) (レス) id: 0a529b702d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 朔夜さん» 了解です！もう少し時間がかかってしまうかもしれませんので気長にお待ちください！ (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 涼風さん» 続編に行ったら書かせていただきます！一応赤司のは書いたのですが、僕司夢っぽくもなっているので別の物を書いて載せたいと思っています。 (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 鹿野悠さん» 雲雀さんと仁王書かせていただきました！丸井くんはもう少しお待ちください！ (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2015年5月28日 15時
