今吉夢1-2 ページ15
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私の声に反応して振り向いた彼に、ある物を投げつける。
ずいぶん驚いていたようだが、持ち前の反射神経で受け止めた彼に叫んだ。
「ッ私が、翔一の誕生日忘れるわけないでしょーが!」
「A__________」
開かれた大きな目が、だんだんと細められていく。
いつもの、誰も彼も喰ってやろうかと言っているような、強い目。
その目を見た途端、私は深い後悔が押し寄せてきて、羞恥で頰が真っ赤になる。
…やられた!!
「そやなぁ、Aがワシの誕生日忘れるわけあらへんなぁ?」
「プレゼント数週間前から用意しとったもんな、須佐とかに聞いて」
「やけど、そーんな大胆な発言するなんて、誘っとるんー?」
頭を抱えたくなった。
これまでも、散々こんなような事があったが全て騙されてきた。
わかっていても騙されてしまう。
それほどまでに、私は彼に惚れているという事だ。
「ワシ、誕生日プレゼント…Aがええなぁ」
…ああ、どうにか一泡吹かせてやりたい!
「…じゃあ、そうする?」
にっこり笑ってそう言ってみた。
目を見開いた彼に、荷物を持って近寄った。
「私は、翔一なら良いよ?」
嘘じゃない。
翔一なら、良かった。
「…あんま」
ポツリと呟く彼。
次の瞬間には、彼の匂いに包まれてた。
「あんま、可愛えこと言わんで…我慢出来へん」
…一生、敵わないかもな
そんな事を思いながら、広い背中に腕を回した。
おめでとう、私のカレシさん
(我慢しなくっていいって、言ってるのに)
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ユズナ(プロフ) - 今吉いぃぃぃぃぃぃいえあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!(((( とりあえず、いまよしぬ レベルですよこれ…禿げそう(( (2015年11月8日 8時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野悠(プロフ) - 甘夏蜜柑さん» ありがとうございました!ブン太待ってます! (2015年7月12日 14時) (レス) id: 0a529b702d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 朔夜さん» 了解です!もう少し時間がかかってしまうかもしれませんので気長にお待ちください! (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 涼風さん» 続編に行ったら書かせていただきます!一応赤司のは書いたのですが、僕司夢っぽくもなっているので別の物を書いて載せたいと思っています。 (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - 鹿野悠さん» 雲雀さんと仁王書かせていただきました!丸井くんはもう少しお待ちください! (2015年7月12日 10時) (レス) id: b96b0fe977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年5月28日 15時