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「や、それはご遠慮願います…」
「アハハ！冗談に決まってるよね！だいたいそんな面倒臭いことをこの僕が！自らやると思うかい？」
「…思わないですね」
日和さんはたぶん、日和さんなりに励ましてくれてるのかな。わかりにくい人だな、ほんと…
「…でも、そうだね。Aちゃんがそんなに深刻に悩むようなことでもないと思うね。」
日和さんはジュンさんから離れ、私をじっと見つめて、いつもより真剣に話をしている。
綺麗なアメジストのような瞳。美しく煌めき、星を散りばめたように輝きながら、どこか野心的な雰囲気を感じる。
なんだか全て見透かされているような気持ちになって、落ち着かない。
「Aちゃんのするプロデュースに納得のいかない子達が居るのは、Aちゃんにとってもやりずらいし、問題だとは思うね。まぁそれをどうこうしようとはならないのだけどね。」
やさ…優しいのかな？他の子達に何か…やる気を引き出させたりとか、そういうのはやる気無いって事だよね。
「でも、いつまでたってもこの世界っていうのは影が霞んでいるものだからね。Aちゃんはやる気のある子だけプロデュースしてあげて、他の子は知らんぷりすればいいよ」
「…で、でも、そんな子達も、人に見て貰って欲しいっていうのが…」
「甘いね。彼らは自分では何も出来ない赤ちゃんじゃないんだ。大きな夢を掲げ、あらゆる大言壮語をしておきながら、夢のためへの努力を放り投げる人でしかない」
髪と同じ綺麗なライムグリーンの、長いまつ毛を伏せる。
「そんな人達に手を貸したって、返ってくるのは仇だけだね。それよりもよっぽど、僕達のように、努力を惜しまない人に手を貸した方がはるかに有益だね」
確かに、その通りでは、ある。
宿題をやらない子供に、やりなさい、と親が叱りつけたところで、返ってくるのは反抗心だけだから。
本人たちのやる気次第ということだ。私にはどうにも出来ない。そう、割り切ってしまいたい。
「…分かってます。ちゃんと分かってますけど、見過ごせないんです…彼らのような人達が、途中で道から外れた時、アイドルを悪く言ってしまったら………
私にとって救いであるアイドルが、そのせいで人々に穢されてしまったら、私は……」
「…Aちゃん。アイドルを神格化し過ぎないで」
「…え？」
「アイドルは、アイドルだね。愛のようなものを届けたら、愛のようなものが返ってくる。それだけだね」
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るか(プロフ) - 更新ありがとうございます！作者様のタイミングでこれからもよろしくお願いします！ (2021年12月5日 22時) (
レス) @page37 id: 5416661d68 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 久々の更新になってしまい1部の読者の方を不安にさせてしまったかもしれません…今後もかなり不定期でゆっくり亀更新になるかと思いますが、気長にお待ち頂けたら嬉しいです…コメントもありがとうございます！ (2021年12月5日 1時) (レス) @page36 id: a194f605ec (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - 続きが気になります！！更新楽しみにしてます！ (2021年7月5日 7時) (レス) id: dc480b39e0 (このIDを非表示/違反報告)
永久 - タイトルが出てきたので読んでみたら、すごくおもしろかったです！更新頑張ってください！ (2021年6月19日 20時) (レス) id: 8eb18355f8 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ストーリーがとっても好きです！更新楽しみにしてます！ (2021年6月2日 20時) (レス) id: d436b19204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓 x他1人 | 作成日時：2020年1月9日 2時
