秘書課にて《１》 ページ3
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side daiki
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秘書課についたら、お目当ての二人が丁度入り口付近で何やら話していた。
涼介のお目当ての人もだけど、俺が気になってる人…真剣ながらもどこか楽しそうで…あー！やっぱりあの横顔好き。
なんて思ってたら、俺達二人の気配に気がついた。
「…あれ？有岡？」
…横顔が好きって思ったけど、真正面も好き。なんなら声も好き。
「お疲れ様です。書類届けに来ました！」
「あら。ありがとう。」
この、ちょっと控えめな笑顔なんか最高に好き。
「中身、確認していい？」
「あーうん。ここに来る前に一回見て気になったとこあったよ。ここ。ほら、佐藤物産の…」
「……。」
わかりやすくって、なるべく丁寧に話してたら、ジッと見られている事に気がついた。
…何だろ。
「えっと…何？」
ハッとして「べ、別に！」って向こう向いちゃったけど……ちょっと顔赤い？
「有岡、書類ありがとう。」
「うん……」
ってそれだけ？！
ほら、もっとさ…折角合ったんだし、初対面でもないんだし…
「ね、ねえ…これから休み時間だよね？」
「社長のお好きな“Baeckerei Ohno"のカレーパンとクリームパン買いに行かなきゃいけないから。」
「じゃあ、俺も行く！」
「何でよ。」
「何でって…」
涼介に応援求めようって隣を見たら……
居ねーし！涼介どこ…
「…でさ。そこのコーヒーがね？」
「えっ！そうなんだ。それは知らなかった…けど、美味しそうですね。」
「じゃあ今度一緒に行く？」
「山田さんと行ったら、社内のOLさん達から袋だたきに遭いそう。」
「んなこと無いって！」
…少し離れたとこでイチャイチャしてる、お目当ての子と。
どうやら、頼まれたもう一つの書類は無事に渡してからみたいだけどさ。
いつの間にそんなに親しくなったんだよ…ズリーよ涼介。
「……あの二人、秘書課ではちょっと有名だよ。そろそろ付き合う？って。山田がかなりお熱だからね。」
そうなんだ…いいな、その公認的噂。
よーし！じゃあ俺もそこ目標に…
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作者名：mee
作成日時：2017年7月5日 11時
