恋人たるもの―�� ページ16
「そう…なんですね…」
恐らくあれは、ただその場しのぎの為に言っただけの謝罪。
そう告げたところ、彼女…鳴宮Aは落ち込んでしまった。どうやら、彼女はまだ何処かで妹である鳴宮すずと姉妹として仲良く出来たらと思っていたらしい。
妹から初めて謝罪の言葉を受け取り、これならもう大丈夫かもしれないと安堵していたのかもしれないだろうに酷な事をしてしまった。
あれ程彼女に敬語を使う癖をやめろと教え込んだのに、あっさり使わせてしまう程のショックを与えてしまったようだ。
「あ、ご、ごめんごめん！
落ち込ませるつもりはなかったんだけど、どうもあの子の様子を見てそう見えるなって気になっちゃって、単純に俺の思い違いって可能性も否めないんだけど」
「あ、いや…」
「いやホントごめんね、こんだけバタバタしてやっと落ち着いたと思った頃に俺がこんな事言っちゃったせいで！」
「そんなに気にしてないから、あの…」
「慌て過ぎだ、落ち着けこのボケが。
お前が慌てたら鳴宮も困るだろうが。」
なんとか彼女のショックを少しでも和らげようと早口で弁明していると後頭部を軽く叩かれてしまった。
折角整えた髪型が崩れてしまう、と不満を全面に押し出しながら振り返ると、そこには呆れ顔の幼馴染の姿。
「…自分の髪型の心配出来るぐらいにはまだ余裕ありそうだな？」
「当たり前でしょ、慌て過ぎ？及川さんが？
ないないない、俺はいつだって余裕のある男だよ？」
「だったら、もうちょっと鳴宮を気遣えるように努力しろ。
鳴宮が一番疲れてんのにこれ以上お前が負担掛けてどうすんだ。」
「うﾞっ」
幼馴染、岩ちゃんこと岩泉の正論に思わず呻く。
後ろから、「そうだそうだ」と合いの手を入れる女子達の声に更にダメージを負わされた。
いや、うん、確かに正しいんだけども。岩ちゃんの言うとおりなんだけれども、そんなに責めなくたっていいじゃあないか。
「あの、私は本当に気にしてないから…
妹の相手もお願いしてしまった訳だし…」
「気遣わなくていいんだよ、Aちゃん…
俺もこれからもっと気を付けるけど、もしまたAちゃんの事困らせるような事あったら嫌だって言ってね…」
「…あの、じゃあ…早口で捲し立てられるとちょっと…怖いから………」
「ごめんなさいもうしません」
そんな会話をしているうちに、授業の開始を合図するチャイムが鳴ってしまった。
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Guilty(プロフ) - モモさん» コメントありがとうございます、キャラの把握、そして溺愛っぷりはかなりこだわって書いてますのでそう言って貰えると嬉しいです☺ (2023年2月23日 13時) (
レス) id: 4d6b8818fd (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 及川さんの溺愛っぷりがすごいです！キャラがちゃんとつかめていて、見ててすっごく面白です！！ (2023年2月23日 13時) (レス) @page44 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 長らくお待たせしてしまいましたね😅文章の書き方はこだわっているつもりですのでそう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございますo(_ _)o (2022年9月11日 19時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ここここ更新されてる😭ずっと待ってたんですよ！！1話1話の文の書き方好きです (2022年9月11日 18時) (レス) @page29 id: a182ab6823 (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - あさん» 毎晩覗きに…！？Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉマジですかありがとうございます、そんなに期待されていたとは…毎日更新が出来ないのが申し訳ないです、必ず近いうちにまた更新させて頂きますm(__)m (2022年8月23日 2時) (レス) id: 7dfd57a894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Guilty | 作成日時：2021年7月8日 14時
