653話 ページ26
松本「・・・何で健康診断一つでこうまでする必要があるんだろうね?」
千鶴「鋼さんが逃げるから悪いんです。」
山崎・藤堂(たしかに・・・/そうなんだけど・・・)
松本「じゃあ、今から診察するから部屋を出て行ってくれるかい?」
三人「はい。」
障子が閉まり、三人がいなくなったのを見届けて松本は大きくため息をついた。
松本「・・はぁ。君が診断を受けたがらないのは、こういうことか・・・。」
口の端にわずかに付着していた血や、顔色、
その他の様子から瞬時に読み取ったらしい。
松本「隠せると思って・・・いや、隠し切るつもりだったから
私に診せたくなかったのか。」
彼女の病は労咳、そして容態はけしていいものではない。
今すぐ空気の綺麗なところで安静にしていれば少しはよくなるだろうが、
このままでは死の方が近い。
懐紙で口元の血をぬぐってやる。
松本「君はこれから、どうするんだい?」
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朧 龍 - 100000hitいきました、ありがとうございます! (1月23日 11時) (レス) id: 940989ec5c (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 90000hitいきました、ありがとうございます! (2021年1月15日 20時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 80000hitいきました、ありがとうございます! (2020年3月18日 21時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 70000hitいきました、ありがとうございます! (2019年8月15日 2時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 60000hitいきました、ありがとうございます! (2018年12月1日 19時) (レス) id: 345bd7fdd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2015年5月3日 7時