【薄桜鬼】 名無しの少女の本業は暗殺者です！ ＝１９＝

番外編特典付録　鬼達の日記　その１ ページ16

＝風間の場合＝


久しく書くことなどなかったが、

書きたいことができたので久々に日記というものを記してみよう。









内容など言うまでもない、あいつのことだ。









あ、いや待て、書くまでもない、か？









・・・ふん、そんなものはどうでもいい。









あいつは面白いやつだ。









純血の鬼だというのにそれを否定する。









そういえば、あいつの姓は何というのか知らんな。









旧い文献には鬼が姓を明かすというのは

そいつを信じたときだと書かれていた。(十鬼の絆を参照！)









それの一環だろうか、

そんな昔の風習をあいつは知っているというのか？









あいつのことを探ろうとしてもなかなか探れないのは困ったものだ。









近づくとすぐに気づかれてしまうからな。









俺ほどともなるとあふれ出る気配のようなもので分かってしまうのだろう。









高貴な鬼というのもなかなかに困ることがあるとは。









あの媚びない態度、なかなかに面白い。









何としてでも手に入れたいというのは

あいつが女鬼だというだけではないのだろう。









好奇心とか独占欲とか、そういうものが刺激されるようだ。









・・・うるさい薩摩の輩共が来たからこれでやめておく。









次は俺がいかに素晴らしいかとあいつがいかに俺とつりあっているのか、

存分に記してやることにしよう。

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