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ストバスのコートから
迷わない程度に歩き回ると
自販機を発見する事が出来た。
二人のアクエリを買って戻ろうと思った時。
ポケットに入れようとした財布が地面に落ちて
普通に拾おうとしゃがんだ時
私の財布を掴んだのは私では無い手だった。
「落としましたよ〜?」
「うっわ、ウザっ」
顔を上げるとそこに居たのは
全く知らない二人の男の人で
なんというか…チャラそうな人だった。
ケラケラと笑いながら私を見下ろしている。
気持ち的には見下ろすと言うより
見下されているような不愉快な気持ちになった
さっさとお礼を言って財布貰って戻ろう。
そう決意して私はお礼を言って
彼の持つ財布に手を伸ばした。
A「拾って貰ってありがとうございます」
けれど、伸ばした手は上に伸ばされ
私が財布を取る事は許されなかった。
男の人達はニヤニヤと笑って
依然私を見下ろしながら口を開く。
「俺達、拾ってあげたんだからさぁ
やっぱり見返りが欲しいんだよねぇ」
「別に金が欲しいとかじゃくてさ
ちょっと小一時間俺たちに
付き合ってくれたらそれで良いからさー」
A「…その財布あげます。それじゃ」
財布のお金はちょっと心残りだけれど
背に腹はかえられないってやつだよね。
私は頭を下げるとストバスの方に戻ろうとした
が、残念ながら私の腕はその男の人に掴まれた
「待てよオイ」
「テメェの財布なんて要らねぇよ
付き合えっつってんの、来いよ」
A「…嫌ですけど。って言うか
飲み物温くなるんでその手、離して下さいよ」
「チッ、舐めやがって…!」
A「っ!」
男の人の腕が振り上げられる。
ヤバい、言い過ぎた。殴られる。
そう覚悟して目を閉じた。
たしかに殴られる音や
骨の軋む音が鮮明に耳に響いた。
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様といつ付き合いますか (2019年5月1日 9時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - あの…僕のリク書いてくれてるのにあんな事言ってすみません 何があっても祥吾様を命懸けで守る執念が暴走してました (2019年4月30日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:由麻 x他1人 | 作成日時:2017年12月23日 18時