13話 ページ14
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《月山国光、巨大な竜巻を盾にして攻め上がる─!》
機械の羽根が止まり竜巻が消えると、ボールを持った南沢達が一気に切り込む。
素早くパスを出して一文字にパスが通ると、そこに狩屋が止めに入った。
狩屋「ここは通さないぜ!」
一文字「邪魔立て無用!」
一文字はその場でゴールを決めようとシュート体制に入る。
すると、狩屋は空気に指で描くように動かすとピンク色の線が描かれてネットになった。
狩屋「"ハンターズネット"!」
狩屋の必殺技で一文字とボールを弾き飛ばされ、シュートブロックをした。
天馬「いいぞ狩屋!」
A「あの子、良いディフェンス技を持ってるのね」
Aは笑みを浮かべる狩屋を見て、小さくクスッと笑ってみせた。
弾いたボールを受け取って狩屋が持ち込むと、反対側から霧野が狩屋を追い掛けるようにして走った。
霧野「狩屋!俺にパスしろ!」
狩屋「…。」
霧野「狩屋!!」
霧野はパスを出すように指示を出すが、狩屋はそれを聞かずに霧野から逃げるように走るスピードを上げた。
すると一文字がスライディングを掛けて、狩屋からボールを奪った。
A「(霧野先輩が指示を出しているのに…何でパスを出さないの…?)」
悔しそうに小さく歯を噛み締める狩屋を横目で見ながら、Aはボールが渡った南沢を追い掛けて全速力で走った。
南沢「このシュートを止めてみろ!
"ソニックショット"!」
南沢はシュート体制に入ると必殺技を放った。
放たれたシュートはゴールに向かうが、ゴール前には先程全速力で戻ってきたAの姿があった。
三国「白星!」
天馬「いつの間に…!?」
三国と天馬はいつの間にかゴール前に立っているAに驚いた。
Aは迫り来るシュートを見て小さく口角を上げると、右手を下から上へと手を振り上げた。
A「"スターバリア"!」
手を振り上げたと同時に金色の小さな星が集まり、それは一つとなり、大きな星型の盾が出来る。
Aはその盾を押さえるように右手を前に出すと、シュートは盾の硬さに負けてボールが弾かれた。
南沢「何っ!?」
《ディフェンスに戻った白星が必殺技でシュートを防いだ──!》
天馬「わぁっ!A凄いよ!」
信助「Aかっこいいー!」
天馬と信助はAの必殺技を見て目を爛々と輝かせた。
Aは二人の様子を見ながら微笑むと、優しくぽんと二人の背中を叩いた。
A「ふふ、ありがとう。さぁ、攻め上がろう!」
天馬・信助「「うん!」」
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作者名:りはる | 作成日時:2020年4月1日 2時