14話 ページ15
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神童「竜巻は収まってる、今のうちに勝負に出るぞ！」
Aから神童へボールが繋がると、神童はそのまま攻め上がりながら皆の士気を高めた。
兵頭「…参の構え！」
「「はっ！」」
神童「天馬！」
A「…！ダメです神童先輩、左側に竜巻が出来ます！」
神童「何…！？」
次の合図を受けて右側へと移動した月山国光。
合図の後には必ず竜巻が来る、考えを既にわかったAは天馬にパスを出す神童に告げるが、ボールは既に天馬に渡ってしまい、そのまま攻め上がって行ってしまった。
A「遅かったっ…！」
羽根は動き出し、竜巻が天馬の目の前で起こり始めた。
天馬「──行く手を阻む向かい風も、乗ってしまえば追い風になる！」
天馬は避けようとせずそのまま突っ込んでいくと、必殺技「そよ風ステップ」で竜巻を上手く躱して突破したのだ。
A「っ…ああもう、ヒヤヒヤしたんだから…！」
天馬が竜巻に巻き込まれてしまうのでは、とAはヒヤヒヤしていたが、何とか突破したことにより溜息を小さく吐きながら、そっと胸を撫で下ろした。
《松風、ディフェンスラインを突破！》
天馬「倉間先輩！」
倉間「"サイドワインダー"ッ！」
天馬が止めに入ってくるディフェンスの小早川たちを避けて倉間にボールを繋げると、そのままシュート体制に入り必殺技を放った。
迫り来るシュートを前に、兵頭の背後に青紫色のオーラが溢れ出し姿を現す。
兵頭「我が力を見よ！"巨神 ギガンテス"！
"ギガンティックボム"！」
兵頭は化身を出して、倉間のシュートをガッチリと止めた。
まさかゴールキーパーが化身使いなのかと、雷門の皆は驚いていた。
そして再び三つの竜巻が起こると、兵頭はボールを蹴り竜巻の中へと蹴り込んだ。
A「竜巻にボールを蹴り込んだ…！？」
選手にパスをすると読んでマークに付こうと移動したAだが、予想外の展開にAは驚く。
兵頭は弐の構え、と合図を出せば再び月山国光の選手達は攻め上がる。
天城「ダメだド、コースが読めないド！」
ディフェンスが止めに入ろうとするも、いつボールが飛び出すのか、ボールは何処に飛ぶのか読めないでいた。
神童「(月山国光は竜巻の動きを知っている…ということは…！)
皆！相手の動きをよく見るんだ！ボールが来るのは…あそこだ！」
神童が手を振り上げると"神のタクト"を発動させボールが来る場所に光のラインを流した。
ボールが来る場所へと行こうとする天城だが、ラインの場所に竜巻が阻み動くことは出来なくなってしまった。
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作者名：りはる | 作成日時：2020年4月1日 2時
