3話 ページ4
A視点
？「……様、女王様……きて…さい…………女王様！！」
ハッ、と目が覚める。
私は今、なんと呼ばれたか？
……女王様。
そう、女王様、と呼ばれた。
なぜ？
何故か、わからない。
だが、
さっき見たオレンジ髪に言われたような。
立ち上がろうとするが、
ジャラ、と音がした。
手が、足が、重い。
手足に枷がつけられているようだ。
服も、さっきよりも粗末なものだった。
私は、ぶかぶかのパーカーを着ていたはず。
今は、
元は白かったと思うのだが、今は灰色になっている、
ワンピース。
所々、やぶれてしまってるな。
『外して、』
能力使いたいな……でも……
見ず知らずの者に、能力を知られてはならない。
本当は、使いたかった。
でも、後の事を考えると………
……我慢するかぁ……
？「外せません、今は。」
『……は？』
そう言って私の前に現れたのは、
緑髪の……メロンソーダのような人が出てきた。
待て、まずここはどこだ？
こいつは誰だ？
誘拐？そして私は誘拐されているのか？？
『ねぇ、これって誘拐なの？
私の親にお金を求めても、出してくれないよ？
どうせ、私の事なんか、どうでもいいから。』
？「……まず、私の事から説明させていただきます。
私は、ハンナキー。
そしてここは、デスゲームに参加して頂く前の説明のようなものです。
他の人は、最初の試練を受けてます………」
『最初の……試練？』
私以外の人……居たんだ。
ハンナキー「はい。そのあと、女王様も参加していただき、
皆さんと、デスゲームをしてもらいます。」
『デスゲームって……？』
ハンナキー「それは後ほど、皆さんと同じタイミングで説明します。」
『……じゃあ、なんで私の事を女王様って呼ぶの。』
ハンナキー「……思い当たりませんか？」
『……分かんない。女王様なんて、呼ばれた事ないし……』
ハンナキー「……そうですか、そろそろ時間なので、頑張って、
生き残ってくださいね。女王様。」
！？
『え、ちょ、ハンナキー！？』
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作者名：黒白の猫 | 作成日時：2021年3月22日 18時
