10話 ページ11
A視点
ソウ「あはは……なんだかボク達あまりモノだね……」
サラ「しかたないです……
命の危機がある中で……
私みたいな高校生じゃ……」
サラ「あぁ、そうだ。
えっと…その…
……ごめんなさい、名前、なんだったっけ？」
……あ、私か。
『……影裏 A、12歳、小学生です。』
ソウ「その手枷と足枷は？」
『ここに来てからつけられました。』
サラ「そうか……あ、
A、向こうで待ってても良いのに、
なんでこっちにきたんだ？」
『……探し物が、あるからです。』
今、私が探しているのは、ヘッドホンとスマホ。
あればいいな、ぐらいの気持ちで探している。
しかし……
サラ「……A、それ、重くないか？」
『…そこそこ重いです。まぁ。慣れるでしょう。』
ソウ「あっ……！」
お、ソウさんが何かを見つけたみたい。
ソウ「これ………」
サラ「弾丸……！？」ｿﾞﾜｯ
ソウ「これ、ダミー弾だね。
撃っても音が出るだけで安全なやつ。」
ソウ「はい、サラさん。」
サラ「え……私が？」
ソウ「こういうとこから信用って生まれるでしょ？
えへへ。」
サラ「そうですね…！
では次何か見かけたらソウさんに…！」
ソウ「いいの？」
『……サラさんって、真面目ですね。
それに、しっかりしてるし。』
サラ「そうか？」
ソウ「彼氏さんも安心なワケだ。」ﾊﾊﾊ
サラ「ジョーはただの友達です！」
なんだろ…？
ソウさんが……あんまり信用できない……
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作者名：黒白の猫 | 作成日時：2021年3月22日 18時
