1話 ページ2
A視点
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムがなっている。
どうやら、授業が終わったようだ。
「ｸｽｸｽあははっ！」
「それでね……」
「あははははは！！」
うるさいクラスメイトの声が聞こえる。
その中には、あいつらの声も………
「ねぇ、化け物。あれ取ってきてちょうだいよ。」
私は黙って言われたバケツを取りに行く。
不自然に置かれた水の入ったバケツを。
『とってきたよ。』
そう言おうとした時、誰かとぶつかった。
それと同時に、バケツは落ちた。
「ちゃんと避けろよ！((ﾎﾞｿｯ化け物の癖に、」
『ごめんなさい…』
そっちからぶつかってきたくせに。
「ちょっと！私の靴下ちょっと濡れちゃったじゃないの！」
『ごめんなさい……』
靴下ぐらいでいいじゃないか。
私なんか、ほとんど濡れちゃってるのに。
ガラガラ
先生「どうしたんだ、」
「せんせー、こいつがバケツ落とした！」
「私も濡れちゃった！」
「「この化け物のせいで！」」
『ごめんなさい……』
私だけじゃない。
貴方達も関係してるでしょう？
先生「わかった。影裏、そこ拭いとけ。
またなんかあった時はすぐ言えよ。」
『はい……』
先生すら、私の味方をしてくれない。
わかってる。
もう、‘’盗む”をしたから。
あははははは、もう涙すら出ないや。
貴方達は今、こう思っているでしょう？
「化け物のくせに」
てさ
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作者名：黒白の猫 | 作成日時：2021年3月22日 18時
